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仮想通貨の損切り・買い直しの税金|今年の損が半分になる例

損切りと買い直し今年の損が半分に

※この記事に広告はありません。

読者

含み損の草コインを年内に売って、すぐ買い直そうか迷っています。税金はどうなりますか?

ゆうと

同じ日に同じ数を買い直した例では、総平均法で今年の損は20万円のうち10万円でした。

この記事でわかること
  • 年内の損切りと利益の差し引き
  • 買い直したときの、2つの方法の差
  • 今年分になる期限と、改正後のこと

結論:売って買い直すと、損はどうなる?

総平均法で同じ年に買い直すと、今年の損が減り、残りは翌年以降に回ります(損の合計は同じ)。

  • 同じ日に同じ数・同じ値段なら、今年の損は含み損の半分
  • 移動平均法か1月の買い戻しなら、全額が今年の損
  • 12月31日までの引渡しが今年分(FAQ 2-1)
  • 繰越がない今は、年ごとの所得で税額が変わりうる

外れる条件:ほかの買い増しや、元の単価30円より高い買い直し。40円なら平均35円、今年の損は25万円(平均単価=(年初の評価額+取得)÷(年初の数量+取得の数量))。

目次

年内に損切りすると、利益と相殺できる?

左右に皿のある古い真鍮の天秤
損切りの損扱い
同じ年の暗号資産の利益当サイトの整理:差し引いて計算
給与・事業などの所得確定:差し引けない(FAQ 2-11)
翌年以降の利益今の制度:繰越の規定なし(損失の記事参照)

※国税庁FAQ 2-11。暗号資産どうしの差し引きは、タックスアンサーNo.1500の式、FAQ 2-8の計算例、No.1525(補償金の損を他の雑所得と通算できるとする)からの当サイトの読みです。繰越は、今の制度に規定がないことからの整理です

持っているだけの値下がりは、売るまで所得の計算に入らないと当サイトは整理しています。

損失の扱い全体は、仮想通貨の損失は相殺できる?にまとめています。

同じ日に買い直しても、損は認められる?

税金の書類と電卓、定規が重なった机の上
論点国税庁の資料
買い直しの直接の項目確定:FAQにない
買い直しで損を認めない記載当サイトが読んだFAQ・タックスアンサーには見当たらない
買い直した分確定:その年の取得に入る(FAQ 2-4の式)

※所得税法・通達の全体は、当サイトでは確かめていません

国税庁のFAQには、売った直後に同じ銘柄を買い直す場合の項目がありません。

ただし計算の上では、買い直した分がその年の取得に入り、損の出方が変わります。

ご自身の取引の扱いで迷う場合は、税務署にご確認ください。

ゆうと

「認められるか」より「その年にいくら計上されるか」が、調べてみて大事な点だと感じました。

総平均法で買い直すと、今年の損は20万→10万円(残りは翌年以降へ)

含み損20万円の草コインXで、その年の損は売らずに持つと0円、売って買い直すと総平均法で10万円、移動平均法で20万円、12月に売り1月に買い戻すと20万円

草コインXを1万枚、年初の評価額30万円(1枚30円)で持っていた例です。

12月に1枚10円まで下がり、1万枚を10万円で売り、同じ日に同じ値段で1万枚を買い直したとします。

手順当サイトの計算
①年初の評価額+取得30万円+10万円
=40万円
②年初の数量+取得1万枚+1万枚
=2万枚
③平均単価(①÷②)20円
④年末の評価額20円×1万枚
=20万円
譲渡原価(①−④)20万円
所得10万円−20万円
=−10万円

※国税庁FAQ 2-4の総平均法の式と「前年から繰り越した分は①②に足す」の注に当てはめた、仮の数字です。手数料は入れていません

含み損は20万円でしたが、その年に計上される損は10万円です。

残りは年末の評価額に含まれ、翌年以降の計算に回ります。

式にすると:損=売った数量×(平均単価−売値)

総平均法の所得は、「売った金額−平均単価×売った数量」と同じになります(当サイトの整理)。

同じ日に同じ数を同じ値段で買い直したこの例では、今年の損は含み損の半分です。

移動平均法なら、買い直しの損はどうなる?

移動平均法は、買うたびに平均単価を出し直します(FAQ 2-4)。

売った時点の単価は30円なので、含み損の全額が損になり、買い直した分の単価は10円です。

同じ年に別の銘柄で20万円の利益があれば、雑所得は総平均法で10万円、移動平均法で0円です。

今年から移動平均法に変えられる?

前の年から持つ銘柄は、今年分を移動平均法に変えられません(変更の申請は3月15日まで)。

今年初めて買った銘柄なら、原則来年3月15日までの届出で選べます(FAQ 2-5)。

届け出と変更の期限。初めて取得した年と別の銘柄を取得した年はその年分の確定申告の期限までに届出書、方法を変えたい年はその年の3月15日までに変更承認申請書
場面国税庁FAQ
初めて・別の銘柄を取得した年確定:その年分の確定申告の期限までに届出書(FAQ 2-5)
届け出がない確定:総平均法(FAQ 2-5)
方法を変える確定:変えたい年の3月15日までに申請(FAQ 2-6)

変更は、前の方法から原則3年たたないと却下される場合があります(FAQ 2-6)。

損切りは12月31日までの引渡しで今年分|1月に買い戻すと全額

青い布の上のスマートフォンに表示された「December」の文字
売った所得は原則として引渡しの日の年分、選べば契約した日の年分。総平均法の年末の評価額は12月31日時点

12月31日までに引渡しが済んだ売却が今年分です(選べば約定日で判定。FAQ 2-1)。

約定と引渡しの日がずれるかは、各取引所の案内で確かめてください。

12月に売り、1月に買い戻した場合

売った年の年末には持っていないため、総平均法でも含み損の全額がその年の損です。

買い戻した分は、翌年の取得として翌年の計算に入ります(当サイトの計算)。

年をまたぐ間に値上がりすると、同じ数量を買い戻すお金が増えます。

改正後(分離課税・損失の繰越)で変わること

ピンクの砂が落ちる砂時計と、奥の置き時計
論点状態
分離課税・所得税15%確定:2026年3月31日に成立・公布された法律
損失の翌年以後3年内の繰越確定:登録簿に載る銘柄を暗号資産取引業者に売った損
始まる年未定:施行日を決める政令を待つ段階
施行前の譲渡で出た損附則第39条・大綱注1:対象外(当サイトの読み)
改正後の総平均法・移動平均法公式の案内なし

※財務省の法律のページと令和8年度税制改正の大綱(③繰越・注1)。施行日の政令は、当サイトはまだ確認できていません

繰越には、損の年から続けて確定申告書を出すのが条件です。

始まる年の見通しは、税金はいつから変わるかの記事にまとめています。

損切り・買い直しの前に確かめるもの

売る前に確かめるもの。その銘柄の評価方法、同じ年のほかの買い増し、売買の手数料と販売所の価格差、同じ年のほかの銘柄の損益
  • 前の年からの銘柄で届け出がなければ、今年は総平均法
  • 同じ年に買い増していると、平均単価が変わる
  • 販売所では、買値と売値の差が実質の費用になる

計算は国税庁の計算書か、損益計算ツールで

国税庁は暗号資産の計算書(Excel)を、総平均法用と移動平均法用で公開しています。

計算の手順は総平均法と移動平均法の記事、ツールの料金はクリプタクトの記事にあります。

損切りと買い直しでよくある質問

線で消された「DECEMBER」の文字

別の銘柄に乗り換えた場合も、損は薄まりますか?

別の銘柄の取得は平均単価に混ざらず(FAQ 2-4)、直接交換でも手放した分は売却として計算します(FAQ 1-3)。

一部だけ買い直した場合は、どうなりますか?

上の例で5,000枚だけなら、平均単価は約23.3円、その年の損は約13.3万円です(当サイトの計算)。

損切りの損で、給与の税金は戻りますか?

FAQ 2-11では、雑所得の損失は給与所得など他の所得から差し引けないとされています。

損だけの年も、確定申告は要りますか?

今の制度では、暗号資産の損だけを申告しても翌年へ持ち越せません(当サイトの整理)。ほかの所得の申告は損失の記事へ。

【まとめ】買い直すなら、その年の損は方法と時期で変わる

夜の街の上に上がる色とりどりの花火

総平均法で同じ年に買い直すと、その年の損は売った損より小さくなります。

移動平均法や、1月の買い戻しなら、売った損がその年に計上されます。

損の合計は同じで、今年に計上される額が減った分は、翌年以降に回ります。

今は損失の繰越がないため、年ごとの所得の大きさで税額は変わりえます。

ゆうと

FAQに答えが無い問いでも、国税庁の式に当てはめると数字で確かめられると感じました。

この記事は、国税庁のFAQ(令和7年12月最終改訂)と財務省の資料を2026年10月23日に照合し、一般的な計算の仕組みをまとめたものです。草コインXの数字は当サイトの仮の数字です。当サイトは税理士ではなく、特定の売買をおすすめするものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。具体的な申告は、税務署や税理士にご相談ください。

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この記事を書いた人

ゆうとです。仕事の合間にニュースやSNSで相場の話題を見るうちに、草コインやミームコインが気になるようになりました。ただ、値上がりの話の裏には、詐欺や上場廃止で大切なお金を失う方もいると知り、買う前に確かめたいと思っています。公式の発表や取引所のお知らせ、金融庁の登録一覧を読んで、仕組みとリスクを事実でお伝えします。運用の成績や保有している銘柄はお示しできませんが、調べたことは出典とあわせて書いています。

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