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JPYCとは、日本円と1:1で価値が連動するよう設計された、円建てのステーブルコインです。JPYC株式会社が発行し、利用者はJPYC EXというサービスで、銀行振込で発行(購入)し、円に償還(払い戻し)できます。この記事では、JPYC株式会社の公式サイト(2026年11月4日確認)と、2025年10月の発表を伝えた記事をもとに、仕組みと注意点を整理しました。
先にお伝えすると、JPYCは暗号資産ではなく、資金決済法の「電子決済手段」にあたるものです。国内の取引所で売買するというより、発行元のJPYC EXで発行・償還する形で、保管は利用者自身のウォレットで行います。この記事で確認できなかった点は、そのつど書いています。
■JPYCとは?円と同じ価値を目指すステーブルコイン
ステーブルコインとはの記事でお伝えしたとおり、ステーブルコインは暗号資産とは別の制度で扱われます。JPYCも、公式サイトで資金決済法第2条第5項にもとづく「電子決済手段」と説明されています。
ゆうと
■いつ始まった?発行体の登録は?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な発行開始 | 2025年10月27日(月)午後1時(日本時間) |
| 発行体の登録 | 2025年8月18日付で資金決済法にもとづく資金移動業者として登録(関東財務局長 第00099号) |
| 対応チェーン | Avalanche、Ethereum、Polygon(2025年10月の発表)。2026年5月15日のアップデートでKaiaチェーンが加わったと発表されています |
| 裏付け資産 | 日本円(預貯金および国債)で発行残高の100%以上を保全 |
出典:ASCII.jp掲載の発表(2025年10月24日配信)。いずれも2025年10月時点の発表で、2026年11月現在の状況は確認できていません
報道では、裏付けの運用は「まずは日本国債と預金を半分ずつ」とし、将来は国債を8割まで引き上げる計画と伝えられています(Impress Watch 2025年10月28日)。
■買い方は?JPYC EXでの発行と償還の流れ
発表によると、JPYCの発行と償還は、JPYC EXというサービスで行います。流れは次のとおりです。
本人確認と登録
犯罪収益移転防止法にもとづく本人確認が必要で、マイナンバーカードを使った公的個人認証(JPKI)に一本化されたと発表されています。
発行予約と入金
JPYC EXで発行予約をし、銀行振込で指定の口座へ日本円を入金します。
ウォレットに発行
入金後、登録したウォレットのアドレスへJPYCが発行されます。
償還(払い戻し)
JPYC EXで償還予約をし、指定のアドレスへJPYCを送ると、登録した出金口座へ日本円で払い戻されます。
JPYC EXは、利用者の資産を預からない「ノンカストディ型」です。ウォレットの管理は利用者自身が行うため、ウォレットを持っていることが前提になります。
■手数料と上限は?
報道では、発行・償還は手数料無料で始めると伝えられています。送金も1円以下のコストとされています。一方で社長の発言として、「一定回数以上は手数料が発生する」こともありうると書かれています。具体的な金額や回数は、読んだ記事には見当たりませんでした。
発行の上限(2026年5月15日の変更)
| 変更前 | 1日あたり100万円 |
|---|---|
| 変更後 | 1回あたり100万円(短時間に連続した発行申請は認められない) |
出典:JPYC EX大型アップデートのお知らせ(ASCII.jp掲載)。発行上限の変更は、JPYCが発行されるすべてのチェーンに適用と発表されています。上限は変わることがあるため、JPYC EXでご確認ください
2025年10月の報道には、ウォレット内のJPYCの保有・送金に上限の規制はない、とも書かれています(上限は、発行・償還のときのものです)。
■国内の取引所で買える?
読んだ発表と報道には、国内の取引所でJPYCを扱うという記載は見当たりませんでした。発表で「対応予定」とされていたのは、ウォレットや損益計算ツールなどです。金融庁の電子決済手段等取引業の登録を受けた業者が何を扱うかは、ステーブルコインの記事にまとめています。
国内の取引所で買える草コインは国内で買える草コインの記事をご覧ください。
■JPYCについてよくある質問
Q. JPYCとは何ですか?
A. 日本円と1:1で連動するよう設計された、円建てのステーブルコインです。JPYC株式会社が発行し、資金決済法の電子決済手段として扱われると公式サイトに書かれています。
Q. JPYCは暗号資産ですか?
A. 公式サイトでは電子決済手段と説明されており、暗号資産とは別の制度のものです。
Q. 元本は保証されますか?
A. 裏付け資産で発行残高の100%以上を保全するとされていますが、読んだ資料に元本を保証するという記載は見当たりませんでした。秘密鍵の紛失などで使えなくなる可能性もあります。
Q. JPYCに利息はつきますか?
A. 読んだ資料に、利息や報酬の記載は見当たりませんでした。
Q. 国内の取引所で買えますか?
A. 読んだ発表・報道には、取引所で扱うという記載は見当たりませんでした。発行は、JPYC EXで行う形と説明されています。
■JPYCをアプリで扱うなら:HashPort Wallet
HashPort Walletは、国内のHashPort社のスマホアプリです。公式サイトは、JPYC株式会社の「JPYC EX」を使って、アプリ内でJPYCの発行・償還ができると案内しています(2026年11月5日に公式サイトで確認)。公式サイトは「ノンカストディアルウォレット」と表記しています。
ご利用の条件や対応する範囲は、変わることがあります。JPYC EXの利用条件とあわせて、公式の案内をご確認ください。
※HashPort Walletは暗号資産やデジタル資産を扱うアプリで、暗号資産交換業者ではありません。ボタンからアプリを入れた場合、当サイトが紹介料を受け取ることがあります。
■【まとめ】円のステーブルコイン。発行は専用サービス、保管は自分で
JPYCは、日本円と1:1で連動するよう設計された、電子決済手段のステーブルコインです。発行・償還はJPYC EXで行い、保管は自分のウォレットで行います。
位置づけを知る
暗号資産ではなく、電子決済手段です。
公式で最新の条件を見る
手数料と上限は変わることがあるため、JPYC EXの案内でご確認ください。
保管の準備をする
ウォレットの秘密鍵は自分で守ります。
この記事で確かめられたこと
- ✔ 2025年10月27日に正式に発行が始まった
- ✔ 資金移動業者として登録済みの発行体が出している
- ✔ 発行・償還は銀行振込と、マイナンバーカードでの本人確認で行う
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この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
