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取引所で買った仮想通貨を、自分のウォレットへ送るだけで税金がかかるのか、ご不安になる方は多いと思います。国税庁のFAQは、課税される場面として売却・商品の購入・他の暗号資産との交換を挙げています。自分のウォレットへ送るだけの移動は、この3つのどれにもあたりません。
先に結論をお伝えします。当サイトは、ご自身の取引所口座から、ご自身のウォレットへ移すだけなら、売却にはあたらず、その場で所得は出ないと見ています。ただし、FAQに「ウォレットへの移動は課税されない」という文言があるわけではありません。送付手数料の扱いも、FAQでは確認できませんでした。この2点は、税務署や税理士にご相談ください。
■国税庁FAQが課税の場面として挙げているもの
| 場面 | 国税庁FAQ | 所得の出る計算 |
|---|---|---|
| 暗号資産を売却(日本円に換金) | 1-1 | 譲渡価額 - 譲渡原価 |
| 暗号資産で商品を購入 | 1-2 | 商品の価額 - 支払った暗号資産の譲渡原価 |
| 暗号資産同士を交換 | 1-3 | 得た暗号資産の価額 - 手放した暗号資産の譲渡原価 |
出典:国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ)」1-1〜1-3(令和2年12月更新。2026年11月7日確認)
ゆうと
■自分の取引所から自分のウォレットへ送るだけなら
1-1〜1-3に共通するのは、暗号資産が日本円・商品・ほかの暗号資産に変わることです。自分のウォレットへの移動では、どれにも変わらず、同じ暗号資産を持ち続けます。
取得価額(いくらで手に入れたか)も、そのまま引き継ぎます。取引所で購入した金額を、あとの売却のときの計算に使います。
購入した暗号資産の取得価額(国税庁FAQ 1-5の例)
| 10月2日に2BTCを購入 | 購入代価 2,000,000円 |
|---|---|
| 購入時の手数料(消費税等込) | 550円 |
| 取得価額 | 2,000,000 + 550 = 2,000,550円 |
出典:国税庁FAQ 1-5の例です。この取得価額を、ウォレットへ移したあとの売却の計算にも使うと、当サイトは整理しています
売却したときの所得の計算は、総平均法と移動平均法の記事で整理しています。
■課税の場面になってしまう例
ウォレットで別の通貨に交換
ウォレットの中で他の暗号資産へ交換すると、FAQ 1-3の「交換」にあたります。
ウォレットから商品を購入
暗号資産で商品を購入すると、FAQ 1-2にあたります。
他の人のアドレスへ送る
自分のウォレットと取り違えて、他の人のアドレスへ送ると、贈与などの別の扱いになります(FAQ 2-10)。
1つ目と2つ目は、送った先で行う操作が課税の場面です。移動そのものではありません。
■送付手数料はどう扱う?FAQでは確かめられませんでした
国税庁のFAQ 1-5は、暗号資産を購入するときに支払った手数料を取得価額に加える、と案内しています(例:購入代価2,000,000円+手数料550円=2,000,550円)。一方、送付のときの手数料の扱いは、FAQに記載がありません。
送付手数料を暗号資産で払う場合は、手数料に充てた分の暗号資産を手放したことになる、という見方もあります。この点は、当サイトでは原文で確かめられていません。迷う場合は、税務署や税理士にご相談ください。
ガス代を暗号資産で払うときの考え方は、ガス代の記事にもまとめています。
当サイトの判断
移すだけの移動は所得にならないと見て、記録は残しておくのがよい、と当サイトは考えます。
- 売却・商品の購入・交換のどれでもなければ、FAQの課税の場面ではない
- 送付手数料の扱いは、FAQでは確認できていない
- 移した日時・数量・手数料を記録しておくと、あとの計算で迷わない
税務の判断は、税務署や税理士にご相談ください
■移したあとは、取引の記録をご自身で残す
ウォレットへ移したあとの売却や交換は、取引所の年間取引報告書には載りません。国税庁は、報告書がない取引は、ご自身で金額を確かめるよう案内しています。くわしくは取引履歴がないときの確かめ方の記事で整理しています。
送った日時、数量、手数料、送り先のアドレスを、メモや画面の保存で残しておくと安心です。
■取引所とウォレットの記録を、ツールにまとめる
複数の取引所やウォレットを使っていると、記録が分かれて、計算の手間が増えます。
クリプタクトは、取引所の履歴を取り込んで損益を計算するツールです。ウォレットの移動をどこまで扱えるかは、登録の前に公式のヘルプでご確認ください。無料の範囲はクリプタクトの料金と無料の範囲で確かめられます。
※クリプタクトは損益を計算するツールで、暗号資産交換業者ではありません。ボタンから登録されると、当サイトが紹介料を受け取ることがあります。
■ウォレットへ移すときの税金についてよくある質問
Q. 取引所から自分のウォレットへ移すと、税金はかかりますか?
A. 国税庁FAQが挙げる課税の場面は、売却・商品の購入・交換です(1-1〜1-3)。自分のウォレットへ移すだけなら、あてはまらないと当サイトは見ています。ただし、FAQに移動を明記した文言は確認できていません。
Q. 送付手数料は経費にできますか?
A. FAQには、送付手数料の扱いの記載がありません。税務署や税理士にご相談ください。
Q. 移したあとに売ったら、取得価額はどうなりますか?
A. 取引所で購入した金額が取得価額になります。FAQ 1-5は、購入時の手数料を加えると案内しています。
Q. 移した記録は、確定申告に必要ですか?
A. 移動そのものは申告の項目ではありません。ただし、あとの計算で取得価額を確かめるために、記録を残しておくことをおすすめします。
Q. 他の人のウォレットへ送ったら?
A. 贈与などにあたる場合があります。国税庁FAQ 2-10に、贈与の場合の案内があります。税務署や税理士にご相談ください。
■【まとめ】移動は課税の場面ではない、ただし記録は残す
自分のウォレットへ移すだけなら、当サイトは、所得が出る場面ではないと見ています。売却・購入・交換のときに、はじめて計算が必要になります。
移す前に少額で試す
アドレスとネットワークを確かめます。
送付の記録を残す
日時・数量・手数料を保存します。
売却や交換のときに計算する
取得価額は、購入した金額を引き継ぎます。
取引の記録を残す方法は、次の点を公式ページで確かめられます。
- ✔ 履歴の取り込みまでは無料で使える
- ✔ 取り込める取引所と通貨を、公式の一覧で確認できる
- ✔ 暗号資産交換業者ではなく、損益を計算するツール
※クリプタクトは損益を計算するツールで、暗号資産交換業者ではありません。ボタンから登録されると、当サイトが紹介料を受け取ることがあります。
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この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
