※この記事に広告はありません。
エンジンコイン(ENJ)とは何か、イーサリアムから独自のブロックチェーンへの移行で何が変わったのか、国内の取引所で取扱いの終了が続いている事実と、持っている人の手続きを、公式サイト・各社のお知らせ・金融庁の資料で確かめました(2026年10月3日確認)。
■エンジンコインとは:イーサリアムから独自のチェーンへ
公式サイト(enjin.io)は、ENJを「Enjin Blockchain」とその関連サービスを動かすためのトークンだと説明しています。Enjin Blockchainは、取引の承認を、ENJを預けた人(バリデーター)が行うプルーフ・オブ・ステークの仕組みです。
ENJの移行の流れ(公式ブログより)
1
もとのENJ
イーサリアム上のトークン(ERC-20)
2
移行
1対1で、独自のEnjin Blockchainへ移す
3
もとの分は消す
誰も使えないアドレスに送り、二重に使えなくする
公式ブログ(2023年8月15日)によると、新しいチェーンの開始時の供給は17.5億ENJで、内訳は次のとおりです。さらに、総供給量に対して毎年5%の発行があり、バリデーターなどへの報酬に使われるとされています。
| 内訳 | 枚数 |
|---|---|
| ENJの移行分(1対1) | 10億 ENJ |
| EFIからの交換分(4対1) | 5億 ENJ |
| 早期の移行などの報奨 | 2.5億 ENJ |
出典:Enjin「Enjin Token Migration FAQs」(2023年8月15日)。合計17.5億 ENJ
エンジンコインの特徴(公式の説明)
- ゲームやNFTのための独自のブロックチェーン
- 手数料・NFTの発行・投票にENJを使う
- ENJを預けてネットワークを支える仕組み
■エンジンコインのリスク・注意点
■国内の取引所で、取扱いの終了が続いている
この章の出典
bitbank・コインチェック・SBI VCトレードの公式のお知らせと公告、金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)によります。
bitbankの例:取扱い廃止の理由と、廃止後の扱い
| 発表 | 2026年9月14日 |
|---|---|
| 廃止の日 | 2026年10月16日(金)10時(予定)。販売所・取引所の注文、入金・出金の受付を停止 |
| 理由 | bitbankが扱うイーサリアム上のENJと、Enjin Relay Chain上のENJの間で価格の差が続き、適正な価格形成と安定したサービスの提供が難しいと判断 |
| 廃止後 | 市場価格にもとづき日本円に換金し、口座に反映(1か月程度)。売却が難しい場合はENJのまま保管し、5年間は返還に応じる |
出典:bitbank「【重要】ENJ の取扱い廃止に関するお知らせ」(2026年9月14日)
| 取引所 | ENJの取扱い終了 |
|---|---|
| SBI VCトレード | 2025年6月25日(公告) |
| コインチェック | 2026年2月9日14時ごろ(お知らせ) |
| bitbank | 2026年10月16日10時(予定) |
各社の公式のお知らせ・公告より(2026年10月3日確認)
金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)には、ENJを扱う業者として Custodiem、ビットバンク、オーケーコイン・ジャパン、Binance Japan が載っていました。bitbankのお知らせには、ENJを扱うほかの業者として、Binance Japanとオーケーコイン・ジャパン(2026年9月時点)が書かれていました。
編集部
発行元の方針で別のトークンへの交換が決まり、国内の取扱いが終わった例には、パレットトークン(PLT)もあります。経緯はパレットトークンの記事にまとめています。
■ENJを持っている方が、確かめたいこと
期日の前に確かめておくこと
自分の取引所の期日を確かめる
bitbankは2026年10月16日10時(予定)に、注文と入出金の受付を止めます
売るか、送るか、待つかを決める
待つと、会社が市場価格で日本円に換えます。価格は選べません
送るならネットワークを確かめる
bitbankのENJはイーサリアム(ERC-20)のもので、ほかのネットワークへは出金できません
取扱いが終わっても、手続きを知っていれば慌てずにすみます。
- ✔ 期日までは、その取引所で売ることも、対応するアドレスへ送ることもできる
- ✔ 期日後に残った分は、会社が日本円に換えて口座に戻す(国内の前例)
- ✔ 日本円が反映される前に退会すると、受け取れないと各社が注意している
■取扱いの終了のお知らせを受け取ったら
お知らせの日付を確かめる
注文の受付停止、入出金の停止、取扱い廃止の日時を確かめます。
売る・送る・待つを決める
送る場合は、送り先がイーサリアム上のENJに対応しているかを確かめます。流れは上場廃止になったらどうなる?にまとめています。
換金のあとの税金を考える
会社が日本円に換えたときも損益が出ます。考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■関連する用語
ENJの記事に出てくる言葉
| ERC-20 | イーサリアム上で作られたトークンの規格。もとのENJはこの形だった |
|---|---|
| Enjin Blockchain | Enjinの独自のブロックチェーン。Relaychain(リレーチェーン)とMatrixchain(マトリックスチェーン)からなる |
| トークンの移行 | あるブロックチェーンのトークンを、別のブロックチェーンへ移し替えること |
| バーン(焼却) | 誰も使えないアドレスに送り、流通から外すこと |
■エンジンコインについてよくある質問
Q. エンジンコインは、なぜ国内で上場廃止になっているのですか?
A. bitbankは、イーサリアム上のENJとEnjin Relay Chain上のENJの間で価格の差が続き、適正な価格形成と安定したサービスの提供が難しいと判断した、と説明しています。コインチェックとSBI VCトレードの理由は、今回確かめたお知らせ・公告には書かれていませんでした。
Q. エンジンコインは、国内ではもう買えませんか?
A. 金融庁の一覧(2026年9月1日現在)には4社が載っており、bitbankのお知らせ(2026年9月時点)には、Binance Japanとオーケーコイン・ジャパンが扱っていると書かれていました。各社の扱いは変わることがあるので、公式ページでご確認ください。
Q. 期日を過ぎたら、持っているENJはどうなりますか?
A. bitbankの場合、市場価格にもとづいて日本円に換え、1か月程度で口座に反映するとしています。売却が難しい場合は、ENJのまま保管し、5年間は返還の求めに応じるとしています。
■【まとめ】ENJは「移行」と「国内の取扱い終了」をセットで
エンジンコインは、ゲームやNFTのための独自のブロックチェーンで使われる暗号資産で、2023年にイーサリアムから移行しました。その結果、2つのネットワークのENJの価格がそろわないことが、bitbankの取扱い廃止の理由になりました。国内では、SBI VCトレード、コインチェックに続き、bitbankも2026年10月16日(予定)に取扱いを終えます。
持っている方は、期日・売り方・送り先のネットワークを先に確かめておくと安心です。これから国内で買う場所を探す方は、扱う会社が限られている点に気をつけてください。
次に読む
比べる 国内取引所で上場廃止になったらどうなる?手続きと前例 › ENJを含む国内の取扱い終了の前例と、換金の流れを確かめられます 別の道 草コインが売れない5つの理由 › 取扱いの終了や送付できない銘柄など、売れなくなる場面を整理しています 次の疑問 出金・送金の手数料と注意点 › ネットワークを間違えずに送るための確かめ方が分かります※記事内の情報は、2026年10月3日にEnjinの公式サイト・公式ブログ、各社の公式のお知らせ・公告、金融庁の資料で確認した内容です。英語の原文は当サイトが要約しました。取扱い終了の予定は変わることがあります。当サイトは価格の予想や、特定の暗号資産の売買のおすすめはしていません。
