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ネム(XEM)とシンボル(XYM)は何が違うのか、国内のどこで扱っているのか、取扱いをやめた取引所が挙げた理由を、技術文書・チェーンの公開データ・各社の公式ページ・財務局の資料で確かめました(2026年10月4日確認)。
■ネムとシンボルとは:同じ流れから生まれた2つのチェーン
ネムからシンボルへの流れ
1
2015年
ネム(XEM)が始まる。発行は最初に全部済んでいる
2
2021年3月
ネムをもとにしたシンボル(XYM)が始まる
3
配布
約78億XYMを、XEMを持っていた人に割り当てる
4
その後
残りのXYMは、ブロックを作った人への報酬として少しずつ発行
コインチェックの「取扱暗号資産の概要説明書」は、XYMの発行について「ローンチ時に約78億XYMを発行しXEM保有者に割り当て、残りの約12億XYMはプログラムによる自動発行」と説明し、XYMのもとになったコインをXEMとしています。どちらも、発行者はいないと書かれています。
発行枚数の違い
| ネム(XEM) | シンボル(XYM) | |
|---|---|---|
| 発行の上限 | 8,999,999,999 XEM | 8,999,999,999 XYM |
| 始まったときの発行 | 上限まで全部 | 7,842,928,625 XYM |
| いまの総供給 | 8,999,999,999 XEM(増えない) | 8,562,524,763 XYM(上限の約95.1%) |
| これからの発行 | なし | 残り約4.4億 XYM |
出典:NEM Technical Reference(Version 1.2.1)、コインチェックの概要説明書、Symbolの公開ノードの値(2026年10月4日)
XYMは、ブロック(約30秒ごと)が作られるたびに新しく発行されます。チェーンの設定では、1ブロックあたりの発行は約91日ごとに約4.3%ずつ減る仕組みで、2026年10月4日時点では1ブロックあたり約73.2 XYMでした。始まってからの発行は約7.2億 XYMです。
ネムとシンボルの特徴(公式の資料より)
- ネムは、残高だけでなく取引の活発さも見る「プルーフ・オブ・インポータンス」で取引を承認する
- ネムは発行が終わっており、ブロックを作った人は手数料を受け取る
- シンボルは、XYMを預けてブロックを作る仕組み(10,000 XYM以上が条件)
■ネムとシンボルのリスク・注意点
■国内の取扱いと、終了した前例
この章の出典
各社の公式の手数料ページ・お知らせ・公告と、金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)によります。
| 取引所 | XEM | XYM |
|---|---|---|
| コインチェック | 取引所(板):手数料 0%(公式) | 扱いあり(取引所の手数料表には無し) |
| bitFlyer | 販売所(公式) | 販売所 |
| bitbank | 扱いなし | 取引所(板):Maker -0.02%/Taker 0.12%(公式) |
| ビットトレード | 2025年8月29日に終了 | 取引所(板):メイカー 0%/テイカー 0.1%(公式) |
| Zaif | 金融庁の一覧に記載 | 金融庁の一覧に記載 |
| GMOコイン | 2025年に終了 | 2025年に終了 |
各社の公式ページ(2026年10月4日確認)。Zaifは作業環境から公式サイトを開けず、金融庁の一覧の記載だけを載せています
金融庁の一覧(2026年9月1日現在)には、XYMを扱う業者としてbitFlyer、ビットバンク、ビットトレード、コインチェック、Zaifの5社、XEMを扱う業者としてbitFlyer、コインチェック、Zaifの3社が載っていました。
GMOコインの例:6銘柄の取扱い廃止(2025年)
| 発表 | 2025年5月21日 |
|---|---|
| 対象 | XEM・BAT・QTUM・ENJ・XYM・MONA |
| 理由 | グローバルでの流動性不足により、カバー取引や価格の生成を続けるのが難しいため |
| 流れ | 6月28日に取引所(現物)と預入を終了、7月28日に送付を終了、8月2日に廃止 |
| 廃止後 | 残った分は市場価格で売却し、日本円にして口座へ付与 |
出典:GMOコイン「XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONAの取扱廃止に関するお知らせ」(2025年5月21日)
ビットトレードの例:XEMの取扱い廃止(2025年)
| 公告 | 2025年7月23日(MONA・XEM・MKRの3銘柄) |
|---|---|
| 理由 | グローバルでの流動性の低下により、カバー取引や価格の生成を続けるのが難しいため |
| 流れ | 7月25日に入金停止、8月6日に販売所の取引停止、8月29日に送金停止・廃止 |
| 廃止後 | 日本円に換えて口座へ反映。売却が難しい場合は5年間、返還の求めに応じる |
出典:ビットトレード「MONA、XEM、MKR の取扱い廃止に関するお知らせ」(2025年7月23日)
編集部
暗号資産の取引についてのご注意
コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
■2018年のコインチェックのNEM流出
ネムの名前が広く知られたきっかけの一つが、2018年の流出です。関東財務局の処分の文書(平成30年1月29日)によると、2018年1月26日、コインチェックが保有していたNEMが不正に外部へ送信され、顧客からの預かり資産5億2,300万XEMが流出しました。同局は同社に業務改善命令を出し、3月8日にも経営管理などの問題を理由に2度目の業務改善命令を出しています。
これは取引所の管理の問題として処分されたもので、ネムのブロックチェーンが止まったという記述は、処分の文書にはありません。取引所に預ける場合も、自分で管理する場合も、預け先と鍵の扱いを確かめておくことが大切です。
■XEM・XYMを持っている方が確かめたいこと
先に確かめておくこと
自分の取引所が扱いを続けているか
2025年はGMOコインとビットトレードが扱いを終えました。お知らせの欄を確かめます
送り先がXEMとXYMのどちらに対応しているか
名前が似ていますが別のチェーンです。間違えると届かないことがあります
売る場所が販売所か取引所か
販売所は売値と買値の差があります。送り方は出金・送金の記事で整理しています
取扱いが終わっても、手続きを知っていれば慌てずにすみます。
- ✔ 期日までは、その取引所で売ることも、対応するアドレスへ送ることもできた(2社の前例)
- ✔ 期日後に残った分は、会社が日本円に換えて口座に戻した
- ✔ ビットトレードは、売却が難しい場合に5年間の返還に応じるとしている
■取扱い終了のお知らせを受け取ったら
日付を確かめる
入金の停止、売買の停止、送金の停止、廃止の日時を確かめます。
売る・送る・待つを決める
送る場合は、送り先がXEM(またはXYM)に対応しているかを確かめます。流れは上場廃止になったらどうなる?にまとめています。
換金のあとの税金を考える
会社が日本円に換えたときも損益が出ます。考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■関連する用語
ネムとシンボルの記事に出てくる言葉
| ハーベスト | ネムやシンボルで、ブロックを作って報酬(手数料など)を受け取ること |
|---|---|
| プルーフ・オブ・インポータンス | ネムの承認の仕組み。残高だけでなく、取引の活発さなども見る |
| 流動性 | 売りたいときに売れ、買いたいときに買える度合い。売買が少ないと低くなる |
| カバー取引 | 取引所が、お客様との売買で生じた持ち高を、ほかの市場で反対の売買をして調整すること |
■ネムとシンボルについてよくある質問
Q. ネムとシンボルは、どちらを持てばよいのですか?
A. 当サイトは、特定の暗号資産の売買をおすすめしていません。XEMは発行が終わっていて増えないこと、XYMは上限まで発行が続くこと、国内で扱う会社の数(金融庁の一覧でXEMは3社、XYMは5社)が違うことを、判断の材料にしてください。
Q. シンボルの将来性はありますか?
A. 事実としては、総供給は上限の約95.1%まで発行済みで、1ブロックあたりの発行は約91日ごとに減っていきます。国内では2025年にGMOコインが扱いを終え、理由に世界の市場の流動性不足を挙げていました。
Q. ネムは国内でまだ買えますか?
A. 金融庁の一覧(2026年9月1日現在)には、bitFlyer・コインチェック・Zaifの3社が載っていました。当サイトが公式ページで確かめた時点(2026年10月4日)では、コインチェックは取引所(板)、bitFlyerは販売所で扱っていました。扱いは変わることがあるので、各社の公式ページでご確認ください。
■【まとめ】XEMとXYMは「発行」と「国内の扱い」を分けて確かめる
ネム(XEM)は2015年に全量が発行され、もう増えません。シンボル(XYM)はネムをもとに2021年に始まり、上限の8,999,999,999 XYMまで、少しずつ発行が続いています。国内では、2025年にGMOコインとビットトレードが、世界の市場の流動性の低下を理由に扱いを終えました。
持っている方は、取引所のお知らせ、送り先のチェーン、販売所と取引所の違いを先に確かめておくと安心です。
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