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読者IEOは取引所が審査しているなら、買っても安心ですか?



審査は事業と開示を見るもので、値上がりは約束しません。協会の資料の数字で見ていきます。
- IEOの仕組みとICOとの違い
- 国内IEOの一覧と、その後の価格
- 抽選と申込みの流れ
- 申し込む前に確かめること
結論:IEOで買えば安心?
2025年9月17日時点で、国内IEO8銘柄すべてが販売価格を下回っていました。
- 審査は値上がりを約束しない
- 申し込むなら、開示資料を先に読む
外れる条件:協会のロックアップの決まり(2025年9月に導入予定)や、2026年7月15日に成立した改正金融商品取引法の施行で、IEOの開示の決まりが変わる可能性があります。
IEOとは?取引所が審査して売る新しいトークン


協会の規則では、発行者の依頼で業者が販売する形を「受託販売業務」と呼びます。
コインチェックの注意事項には、発行者から報酬として日本円を受け取ると書かれています。
| 審査 | 日本暗号資産等取引業協会の資料 |
|---|---|
| ふつうの新規取扱い | 発行状況・利用目的・技術・過去の事件など |
| IEOで加わる項目 | プロジェクトの適法性・事業の実現可能性・販売価格の決め方・開示の内容・業者のモニタリング態勢 |
| 協会の役割 | 業者が行った審査の結果を確認する |
※日本暗号資産等取引業協会「第3回暗号資産制度に関するWG説明資料」(2025年9月29日)・新規暗号資産の販売に関する規則・コインチェック「IEOの利用についての注意事項」
審査で確かめるのは事業と価格の決め方で、上場後の価格ではありません。
ICOとの違いは?
ICOは、発行者が自分でトークンを売って資金を集める方法を指す言葉です。
IEOは間に登録業者が入り、審査と開示の決まりがかかる点が違います。
国内IEOの一覧:協会が数える8件と、その後のFPL


| 銘柄 | 販売した取引所・時期・販売価格 |
|---|---|
| パレットトークン(PLT) | コインチェック・2021年7月・4.05円 |
| FC琉球コイン(FCR) | GMOコイン・2022年4〜5月・2.2円 |
| フィナンシェトークン(FNCT) | コインチェック・2023年2〜3月・0.41円 |
| ニッポンアイドルトークン(NIDT) | 2023年3月・5.0円(販売した業者は確かめられず) |
| エルフトークン(ELF) | bitFlyer・2024年2月・12.5円 |
| ブリリアンクリプトトークン(BRIL) | コインチェック・2024年5〜6月・21.6円 |
| ジャパンオープンチェーントークン(JOC) | ビットトレード・2024年11月〜・30円 |
| NOT A HOTEL COIN(NAC) | GMOコイン・2024年10〜12月・1,000円 |
| ファンプラ(FPL) | コインチェック・2025年10〜11月・1.0円 |
※コインチェックIEO・GMOコインIEO・bitFlyerとビットトレードの発表・協会の資料(2026年10月24日確認)
協会の資料はp.16で「2021年以降8件」と数え、FPLはその後の販売です。
p.13の表は、金に連動するジパングコイン3銘柄を含めた11行で、その3銘柄の価格は「時価」です。
IEOは上場後に値上がりする?8銘柄すべてが販売価格を下回った


| 銘柄 | 販売価格 → 2025年9月17日 |
|---|---|
| パレットトークン(PLT) | 4.05円 → 2.24円(販売価格の55%) |
| FC琉球コイン(FCR) | 2.2円 → 0.21円(販売価格の10%) |
| フィナンシェトークン(FNCT) | 0.41円 → 0.3円(販売価格の73%) |
| ニッポンアイドルトークン(NIDT) | 5円 → 4.8円(販売価格の96%) |
| エルフトークン(ELF) | 12.5円 → 0.77円(販売価格の6%) |
| ブリリアンクリプトトークン(BRIL) | 21.6円 → 3円(販売価格の14%) |
| ジャパンオープンチェーントークン(JOC) | 30円 → 15.4円(販売価格の51%) |
| NOT A HOTEL COIN(NAC) | 1000円 → 948円(販売価格の95%) |
※協会の資料の表から。%は当サイトの計算。PLTは現在の取扱会社の価格です
協会の表では、最高値が販売価格を上回った銘柄が8銘柄中7銘柄ありました。
ただ、この最高値は算出の基準が資料になく、取引所の記事の数字と違う銘柄があります。
それでも2025年9月17日には、8銘柄すべてが販売価格を下回っていました。
パレットトークン(PLT)の例
| 販売 | 2021年7月、コインチェックで1PLT=4.05円 |
|---|---|
| 最高値 | 協会の表は11.23円(算出の基準は記載なし)。コインチェックの記事では98.8980円(2021年8月23日) |
| その後 | トークンがアプトス(APT)に吸収され、当初の販売会社は取扱いを止めた |
| 2025年9月17日 | 2.24円(販売価格の55%) |
出典:コインチェック「パレットトークン(PLT)」・コインチェック「IEOとは?」・協会の資料(2026年10月24日確認)
売りたいときに売れない場面は、仮想通貨が売れない原因の記事にまとめています。
IEOの当選確率は?BRIL・FPLは申込者全員が1口保証の範囲内だった


| 項目 | 公式の開示 |
|---|---|
| 日本円(コインチェック) | 申込みから受渡し完了まで拘束し、落選分は解除 |
| 日本円(GMOコイン) | 抽選の時点で、払込金額相当を口座で拘束 |
| 手数料 | コインチェックは8%、GMOコインのNACは5% |
| 取消 | コインチェックは不可。GMOコインのNACは取消可・変更不可 |
※コインチェック「ファンプラ(FPL)」・注意事項(2024年5月20日)・GMOコインのIEO・NACの開示


BRILは申込総額が販売総額の22.04倍、申込口座数は79,446でした。
応募28万人以内なら1人1口を保証する条件で、その範囲内でした。
FPLは9.06倍・28,523口座で、保証の10万人以内に収まりました。
販売総額÷申込総額は、BRILが約4.5%、FPLが約11%です。


抽選の方式は回ごとの開示で決まり、FPLとNACは口数ごとの抽選で部分当選がありました。
コインチェックの注意事項では、申込人数が売出総口数を上回ると1人1抽選権で、2口以上は当たりません。
今申し込めるIEOと今後の予定(2026年10月24日確認)


| 取引所 | 2026年10月24日の公式ページ |
|---|---|
| コインチェック | 一覧の4件はすべて「申込終了」 |
| GMOコイン | 「現在、募集中のIEOはありません」 |
| bitFlyer | IEOのページを開けず、確かめられなかった |
| ビットトレード | IEOのページを開けず、確かめられなかった |
新しいIEOは、各社の公式のお知らせで始まります。申込みの前に開示資料が出ます。
IEOを申し込む前に確かめること


開示資料には、販売価格の算定根拠や発行者の業績が載っています。
FPLの資料では、発行上限の最大89.5%が発行者と関係者の保有になるとあります。
- 販売価格の算定根拠が、事業の数字と合っているか
- 発行者と関係者が持つ割合と、ロックアップの有無
- 集めたお金の使い道と、事業計画の具体さ
- 上場する取引所と、上場直後の注文の受け方
※コインチェック「ファンプラの販売結果に関する開示情報」・販売及び取扱いに関する開示情報
申し込むのは、なくなっても困らない金額にとどめるのが安心です。
見分け方の考え方は、ラグプルの記事の確かめる項目も参考になります。
上場した後の売り方と税金


当選したトークンは、上場の日まで送金や決済ができません(コインチェック)。
FPLは、上場日の11時30分に板寄せで注文を受け、正午から通常の売買に移りました。
売ったときの税金は?
売った利益は、2026年10月時点の扱いでは原則として雑所得です(国税庁FAQ 2-2)。
購入手数料は取得価額に加えるため、販売手数料も足すと読めます(FAQ 1-5)。
税金の変わる時期は、仮想通貨の税金の記事にまとめています。
IEOについてよくある質問


申込みが少ないと、どうなりますか?
最低の販売額に届かないと不成立になり、拘束された日本円は解除されます(コインチェックの注意事項)。
上場した後、取引所での扱いが終わることはありますか?
PLTは当初の販売会社が扱いをやめています。手続きは上場廃止の記事へ。
海外の取引所のIEOに申し込めますか?
海外の無登録業者には金融庁が警告を出しています。当サイトでは扱いません。
【まとめ】IEOは審査つき、それでも値下がりはある


IEOは、登録業者が事業と価格を審査し、新しいトークンを売り出す仕組みです。
協会の資料では、2025年9月17日に8銘柄すべてが販売価格を下回っていました。
申し込む前に、開示資料で関係者の保有と資金の使い道を確かめるのが安心です。



審査があることと値上がりは別の話だと、数字を並べてよく分かりました。
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