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トロン(TRX)は、USDTなどのステーブルコインの送金に使われるブロックチェーン「TRON」の暗号資産です。この記事では、仕組み、発行枚数、手数料、ステーキング、1年のチャート、国内で買える取引所を、公式の資料と数字で整理しました。確かめられなかった点は、そのように書いています。値段の予想は書いていません。
■トロン(TRX)とは?どんなブロックチェーンか
SBI VCトレードのトロンのページによると、2017年9月にジャスティン・サン氏がトロン財団を設立し、2018年5月にメインネットを始めました。2022年1月に財団は解散し、いまはコミュニティ主導の「トロンDAO」が運営している、と書かれています。
| 項目 | 公式資料の説明 |
|---|---|
| 合意の方式 | Delegated Proof of Stake(DPoS) |
| ブロック生成者 | 投票で選ばれる27の「スーパーレプレゼンタティブ(SR)」 |
| ブロックの間隔 | 3秒(1つの枠に1人のSR) |
| 確定までの時間 | 19以上のSRが続きを作ると確定。通常は約1分 |
| 報酬の対象 | 得票の上位127(27のSRと、100の「SRパートナー」) |
| スマートコントラクト | TVM(TRON Virtual Machine)で動く。イーサリアムの仕組みと近い |
TRON開発者向け資料(Consensus and DPoS)を当サイトが日本語にして整理。TRON側の説明です
つまり、TRONは「少数の代表者が決まった順番でブロックを作る」ことで、速さと手数料の安さを狙った設計です。その分、ブロックを作る主体は27に限られます。
■トロンの手数料は?帯域とエナジーの仕組み
TRONの手数料は、公式資料によると、TRXそのものを払う前に、「Bandwidth(帯域)」と「Energy(エナジー)」という資源で数えます。Bandwidthは取引のデータの大きさ、Energyはスマートコントラクトの計算量にかかります。どちらもTRXをステーキングすると得られ、24時間かけて回復します。
| 資源 | 何にかかるか | 無料の枠 | 足りないとき |
|---|---|---|---|
| Bandwidth | 取引のバイト数 | 1アカウントにつき600(24時間で回復) | TRXを焼却。1バイト=0.001 TRX |
| Energy | スマートコントラクトの実行 | なし | TRXを焼却。1 Energy=0.0001 TRX |
出典:Bandwidth and Energy、Tokenomics。いずれも調整できるパラメーターで、公式資料の現在値です
計算の例(当サイトの仮定)
| 100バイトの取引で無料枠が無いとき | 100 × 0.001 = 0.1 TRX(約5.1円) |
|---|---|
| 無料枠がある場合 | 600の範囲なら、TRXは減らない |
出典:2026年10月31日の価格(約51円)で換算した参考値です。実際の取引の大きさは取引ごとに違い、当サイトは実測していません
ゆうと
■TRXの発行枚数は?上限なしで、発行と焼却の両方がある
SBI VCトレードのページは、発行可能数を「なし」と書いています。公式資料も「総供給量は固定ではない」と説明しています。新しいTRXは、ブロックが作られるたびに2種類の報酬として発行されます。一方、手数料として焼却されたTRXは、流通から消えます。
| 項目 | 1ブロックあたり | 受け取る人 |
|---|---|---|
| ブロック生成の報酬 | 8 TRX | そのブロックを作ったSR |
| 投票者への報酬 | 128 TRX | 上位127のSRとその投票者 |
出典:Tokenomics。いずれも委員会の提案で変えられる値で、公式資料の現在値です
ブロックは3秒ごとなので、1日は28,800ブロックです。1ブロックの発行は合計136 TRXなので、1日で約3,916,800 TRX、1年で約14.3億TRXになります(すべてのブロックが作られた場合の最大の試算)。CoinGeckoの流通量(約950.2億)に対しては、年に約1.5%です。
焼却される量は、当サイトでは確かめられませんでした。公式資料が示す初期の配分の合計は1,000億TRXですが、CoinGeckoの総供給量は約950億です。差は約50億で、焼却が発行を上回ってきた可能性がありますが、内訳は確かめていないため断定しません。
| 初期の配分 | 割合 | 枚数 |
|---|---|---|
| 民間の販売・初期投資家 | 25.7% | 257億 |
| 一般向けの販売 | 約40% | 400億 |
| TRON DAO(エコシステム開発) | 34.3% | 343億 |
Tokenomicsが、CoinMarketCapとBinance Researchを引いて示している表です。当サイトは原典を確かめていません
■トロンのステーキングは?国内なら年率2.8%の表示(毎月変わる)
SBI VCトレードは、ステーキングのページで、トロン(TRX)を対象銘柄に入れています。ページには「年率2.8%」と表示され、注記は「直近1か月間の当社実績値」でした(2026年10月31日確認)。お客さまに渡る報酬は「ステーキング実績の75%」で、毎月1日から月末までの平均保有数量をもとに、翌月15日までに付与されます。これは過去1か月の実績で、将来の受け取りを約束するものではなく、毎月変わります。
TRON自身のステーキングは、1 TRXで1の投票権(TRON Power)と資源が得られる仕組みです。ただし公式資料は、ステーキングをやめてTRXを引き出せるまでに、メインネットでは現在14日の待ち時間がかかると書いています。自分で動かす手順は、国内の取引所の外の話になるため、書いていません。
■トロンのチャートは?1年で約12%上昇
チャート:TradingView(BINANCE:TRXUSDT)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約27.8%下がっています。TRXは逆に約11.8%上がりました。年率の値動きは約26%で、草コインとしては小さい側です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲(円) |
|---|---|
| 2025年11月 | 42.9〜46.0 |
| 2025年12月 | 42.2〜45.2 |
| 2026年1月 | 44.6〜50.2 |
| 2026年2月 | 42.3〜44.9 |
| 2026年3月 | 44.0〜51.4 |
| 2026年4月 | 49.7〜53.1 |
| 2026年5月 | 51.3〜59.8 |
| 2026年6月 | 50.5〜56.0 |
| 2026年7月 | 51.0〜54.3 |
| 2026年8月 | 51.3〜54.9 |
| 2026年9月 | 51.5〜54.2 |
| 2026年10月 | 51.0〜55.6 |
TRXの月別の日次の値(CoinGecko・円建て。2026年10月31日取得)
2026年4月以降は、50円台前半の狭い幅で動いています。この値動きの理由は、当サイトでは確かめられていないため書いていません。
■TRXの最高値はいくら?今との距離
CoinGeckoの円建ての表示では、過去最高値は2024年12月3日の約64.5円です。今の値段は、そこから約21%低い水準で、最高値に並ぶには今の約1.3倍の値段が要ります。
■トロンはどこで買える?コインチェックなど国内の取扱い
公式ページで確かめられたのは、次の3社です。コインチェックは、取引所手数料のページにTRXが載っており、取引所(板取引)のMaker・Takerとも0.000%でした(2026年10月31日確認)。販売所での扱いは、このページからは確かめられていません。ビットバンクは、2025年2月3日のお知らせで、取引所・販売所・「貸して増やす」でTRXの取扱いを始めたと案内しています。SBI VCトレードは、販売所(現物)のページがあり、ステーキングの対象です。
| 業者 | TRXの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| コインチェック | 取引所(板)で取扱い。手数料は0.000% | 公式サイト › |
| SBI VCトレード | 販売所で取扱い。ステーキングの対象(年率2.8%の表示) | 公式サイト › |
| ビットバンク | 取引所・販売所・貸して増やす(2025年2月3日開始) | 公式サイト › |
公式ページで確認できた業者のみ掲載(2026年10月31日確認。ビットバンクは当時のお知らせにもとづき、今の取扱いは公式で確かめてください)
GMOコインなど、ここに載せていない会社は、公式ページで今の取扱いを確かめられなかったものです。金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)と各社の取扱銘柄ページで、あわせて確かめてください。
トロンを国内で買うなら、板取引とステーキングの両方が選べます。
- ✔ コインチェックは、取引所(板)のTRXの手数料が0.000%(公式で確認)
- ✔ SBI VCトレードは、ステーキングの対象で、条件はページに公開されている(結果は毎月変わる)
- ✔ いずれも金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者
暗号資産の取引についてのご注意
コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)、SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00011号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
板取引か販売所か、ステーキングを使うかで選びます。各社の取扱銘柄ページで、今も売買できるかを確かめます。
送るときは先に確かめる
ほかの会社やウォレットへ送るときは、送り先がTRXの入金に対応しているかを先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。ステーキングの報酬の扱いはステーキングの税金の記事で、全体の考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■トロンの弱みと注意点は?
■トロン(TRX)についてよくある質問
Q. トロン(TRX)とは何ですか?
A. 27のSRが3秒ごとにブロックを作るDPoS方式のブロックチェーン「TRON」の基軸の暗号資産です。手数料の資源の元になり、ステーキングと投票に使われます。
Q. TRXの発行枚数は?
A. 発行上限はありません。1ブロックあたり合計136 TRXが発行され、手数料で焼却される分が差し引かれます。CoinGeckoの表示では、流通量は約950.2億です。
Q. トロンの手数料はいくらですか?
A. TRXを払う前に、Bandwidth(1アカウント600の無料枠)とEnergy(無料枠なし)の資源が使われます。足りないとき、1バイト0.001 TRX、1 Energy 0.0001 TRXが焼却されます。
Q. トロンの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。ブロックが3秒で、手数料が資源の仕組みで決まること、USDTなどの送金に使われていると公式が自己紹介していること、発行と焼却の両方があることです。価格の予想は、当サイトでは書いていません。この1年で値段は約11.8%上がりました。
Q. トロンはコインチェックで買えますか?
A. 取引所(板)にTRXが載っており、手数料は0.000%でした(公式ページで確認)。販売所での扱いは確かめられていません。
Q. トロンのステーキングはできますか?
A. 国内では、SBI VCトレードがTRXをステーキングの対象にしています。年率の表示は毎月変わる実績で、将来を約束するものではありません。
■【まとめ】トロンは、27の代表者・資源の手数料・発行と焼却で読む
TRXは、27のSRが3秒ごとにブロックを作り、手数料をBandwidthとEnergyという資源で数えるチェーンの暗号資産です。発行に上限はなく、発行と焼却の両方で供給が動きます。この1年で値段は約11.8%上がり、ビットコインとは逆の動きでした。国内では、コインチェックの板取引、SBI VCトレードのステーキングが選べます。仕組みを知ったうえで、無理のない範囲でご検討ください。
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コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月31日取得)、仕組み・発行・手数料はTRON開発者向け資料(developers.tron.network)の公式ページ(2026年10月31日確認)、取扱いは各社の公式ページによります(2026年10月31日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
