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スイ(SUI)は、「Sui(スイ)」というブロックチェーンで、手数料の支払いとステーキングに使うコインです。発行の上限は100億SUIとされていて、CoinGeckoの表示では、うち約41.2億SUI(約41%)が流通しています。国内では、この記事で公式ページを確かめられたGMOコイン、SBI VCトレード、コインチェックで扱いがあります。この記事では、Suiの公式ドキュメントを読み、仕組み、発行とロック解除、ステーキング、1年で約61.1%下がったチャート、国内の取扱いを整理しました。確かめられなかった点は、そのように書いています。
■スイ(SUI)とは?ネットワークとコインの違い
Suiの公式ドキュメントによると、Suiは、委任型プルーフ・オブ・ステーク(DPoS)という方式のレイヤー1のブロックチェーンです。取引を確かめる「バリデーター」が支え、ネイティブトークンのSUIがネットワークの通貨で、手数料の支払いに使われます。
Suiの公式サイトの自己紹介は、英語で「信頼できる自律的な実行のための基盤」と名乗っています。公式サイトのフッターの著作表示は、Sui Foundationになっています。
■スイはどこの国の通貨?
検索でよく見かける問いですが、当サイトが読んだ公式ドキュメントと公式サイトには、開発元の所在地(国)や創業者の経歴を説明する文章は見当たりませんでした。Mysten Labsの公式サイトでも、設立年・創業者・所在地は確かめられませんでした。確かめられない話は書かないことにしています。SUI自体は、特定の国が発行する通貨ではなく、ネットワークの参加者が使う暗号資産です。
■スイの仕組みは?オブジェクト・Move・Mysticeti
Suiの仕組みは、データの持ち方、プログラムの言語、取引の順序づけの3つに分けると整理できます。
① オブジェクト:チェーン上のすべてが「物」
公式ドキュメントによると、Suiでは、チェーン上のすべてがオブジェクトで、それぞれに持ち主の種類と参照の仕方が決まっています。コインやトークンもオブジェクトで、スマートコントラクトに別の定めがなければ、持ち主だけが使えます。
② Move:スマートコントラクトの言語
Move言語の公式の説明では、Suiのスマートコントラクトの言語はMoveです。Suiでは、構造体に「key」という能力を付け、先頭の項目に「id: UID」を置くと、オブジェクトになります。このページでは、Moveはもともと「Diem」での利用が想定されていた言語として触れられています。
③ Mysticeti:取引の順序を決めるコンセンサス
Mysticetiの公式ドキュメントによると、Mysticetiは、DAG(枝分かれしたつながり)を使うコンセンサスのプロトコルで、複数のバリデーターが並行してブロックを出します。同じ共有オブジェクトを触る取引の順序はここで決まり、別の共有オブジェクトを触る取引は、複数のコアで並行して実行されます。
公式が示すMysticetiの試験結果(管理された環境)
| 10ノード | 遅延が1秒を超える前に約30万TPS |
|---|---|
| 50ノード | 遅延が1秒を超える前に約40万TPS |
| 平均的な条件 | 約0.5秒でコンセンサスに到達し、約20万TPSを維持 |
出典:Sui公式「Consensus」。公式が「管理された環境の結果で、本番の指標ではない」と書いている試験の数字です
この数字は、実際のネットワークで出ている値ではありません。使われている量や手数料の混み具合は、別に確かめる必要があります。
エポックとチェックポイント
公式ドキュメントでは、バリデーターの顔ぶれが変わらない期間を「エポック」と呼び、約24時間です。区切りで、ネットワークの設定やバリデーターの集まりが更新されることがあります。ブロックチェーンの履歴は「チェックポイント」で区切られ、フルノードなどが同じ状態を持っているかを確かめるのに使います。
ゆうと
■SUIの発行枚数は?上限100億とロック解除
Suiの公式ドキュメントによると、メインネットの総供給の上限は100億SUIです。上限を超えて発行されることはない、とされています。ただし、100億SUIのすべてがすぐ売買できるわけではなく、あらかじめ決められた解除のスケジュールで市場に出ていく設計だ、とも書かれています。
公式ドキュメントとCoinGeckoに書かれた供給の数字
| 総供給の上限(公式) | 100億SUI |
|---|---|
| メインネットの最初の据え置き期間(クリフ) | 1年で、2024年5月に終了 |
| CoinGeckoの流通量 | 約41.2億SUI(上限の約41%) |
| CoinGeckoの総供給・最大供給 | 100億SUI |
出典:Sui公式「Tokenomics」とCoinGecko(2026年10月28日取得)
公式ドキュメントのこのページには、多段階のロック解除のスケジュールがあるとは書かれていますが、いつ・どれだけの量が解除されるかの具体的な数字や、投資家・開発元などへの配分の割合は載っていませんでした。そのため、今後の解除の量やタイミングは、当サイトでは確かめられていません。流通量が上限に向かって増える設計であることは、持ち分の割合を考えるうえで押さえておきたい点です。
手数料の払い方と「ストレージ基金」
公式によると、取引ごとに、計算にかかる手数料と、データの保存にかかる手数料を払います。保存の手数料の一部は「ストレージ基金」にたまり、基金は元本を配らず、収益だけをバリデーターへの支払いに使います。データを消すと、払った保存手数料の一部が返ります。
■SUIのステーキングは?委任・報酬・コミッション
公式の説明では、バリデーターはSUIをステークし、委任によって、どのバリデーターが運営に加わるか、投票の力がどれだけになるかが決まります。個人は、自分でバリデーターを動かさなくても、バリデーターにSUIを預けて(委任して)参加できます。
報酬はどう決まる?
公式のTokenomicsによると、エポックごとの総報酬は、そのエポックで生じた計算手数料の合計と、エポックごとのステーク報酬の補助金です。補助金は一時的なもので、流通量が総供給に近づくにつれて、長期的にはなくなっていく、と書かれています。つまり、時間がたつほど、報酬の中身は取引の手数料が中心になっていく設計です。
ステーキングの公式ページによると、報酬は、ステークがエポックの全体で有効だった分に発生し、各エポックの終わりに配られます。バリデーターは自分でコミッション(手数料率)を決め、予告なく変えられます(変更は次のエポックから)。例として10%の料率が挙げられています。預けたSUIを戻すと、元本と、たまった報酬がSUIで返されます。
預けたSUIが減る場合は?
ゆうと
■別のチェーンとのつなぎ方は?ブリッジの注意点
Suiの公式ドキュメントによると、Suiには「Sui Bridge」というブリッジがあり、WBTC・LBTC・ETH・WETH・USDTなどをSuiと他のチェーンとの間で動かせます。バリデーターが運営し、24時間ごとの移動額に方向別の上限があります。公式は、ブリッジの転送は即時ではなく、送り元の取引だけで完了と判断せず、ブリッジの状態を確かめるよう注意しています。Wormholeというブリッジも紹介されていて、そこでは「ラップ済みトークン」を受け取る形になります。
ブリッジは、使う側の操作ミスや、仕組み側の不具合の影響を受けやすい部分です。国内の取引所で売買するだけなら、使う必要はありません。
■スイ(SUI)の弱みと注意点は?
■スイのチャートは?1年で約6割下げた
チャート:TradingView(COINBASE:SUIUSD)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約25.7%下がっています。SUIの下げはその2.4倍です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲 |
|---|---|
| 2025年10月(30日から) | 352.9〜386.5円 |
| 2025年11月 | 210.8〜366.8円 |
| 2025年12月 | 209.7〜263.2円 |
| 2026年1月 | 200.1〜300.2円 |
| 2026年2月 | 139.9〜182.5円 |
| 2026年3月 | 135.5〜172.7円 |
| 2026年4月 | 137.7〜158.7円 |
| 2026年5月 | 142.7〜209.3円 |
| 2026年6月 | 110.2〜142.8円 |
| 2026年7月 | 110.8〜125.9円 |
| 2026年8月 | 103.9〜135.0円 |
| 2026年9月 | 106.6〜198.8円 |
| 2026年10月(28日まで) | 144.2〜191.7円 |
SUIの月別の日次の値(CoinGecko・円建て・日本時間9時ごろ。2026年10月28日取得)
8月に約104円まで下がった値は、9月に約199円まで戻し、10月28日には約149円です。こうした上下の理由は、当サイトでは確かめられていないため書いていません。
■スイの最高値はいくら?今の値段との距離
CoinGeckoの円建ての表示では、過去最高値は2025年1月6日の約841円です。今の値段は、そこから約82%低い水準で、最高値に並ぶには今の約5.6倍の値段が要ります。
■スイはどこで買える?国内の取扱いと買い方
金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)で、SUIを取扱い対象に載せている業者には、GMOコイン、SBI VCトレード、コインチェック、ビットバンク、ビットトレード、マーキュリーなどがあります。この一覧は業者の説明に基づく登録上の取扱いで、今も売買できるかは、各社の取扱銘柄ページで別に確かめます。
公式ページに載っていたのは、GMOコイン、SBI VCトレード、コインチェックです。GMOコインは、取引所(現物取引)のページにSUIがあり、取引手数料はMaker −0.03%・Taker 0.09%、最小の注文数量は0.1 SUI、1回の最大注文数量は5,000 SUI、1日の最大取引数量は10,000 SUIです(購入と売却を相殺した数量で数えます)。
SBI VCトレードは、SUIのサービスページで、販売所(現物)では0.01 SUIから買える、と案内しています。口座開設手数料、口座維持手数料、入出金手数料、入出庫手数料、ロスカット手数料は無料で、取引手数料も(取引所を除いて)無料です。販売所は、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。
コインチェックは、取引所の手数料のページにSUIを載せていて、Maker・Taker・板寄せ(Itayose)の手数料が、いずれも0.000%と表示されています。販売所での取扱いは、読んだページでは確かめられませんでした。
SBI VCトレードはステーキングのページで、SUIを対象銘柄に載せています。対象のSUIを口座に持っていれば、特別な申込は要らず、月ごとの平均の保有量に応じて、報酬が口座に入ります。2026年10月28日に確認した時点では、SUIについて「直近1か月間の当社実績値」として年率1.2%、お客さま報酬は実績の75%と表示されていました。これは過去1か月の実績で、将来の受取りを約束するものではなく、毎月変わります。
| 業者 | SUIの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 取引所(現物取引)。最小注文0.1 SUI | 公式サイト › |
| SBI VCトレード | 販売所(現物)。ステーキングの対象 | 公式サイト › |
| コインチェック | 取引所。手数料の表示は0.000% | 公式サイト › |
公式ページで確認できた業者のみ掲載(2026年10月28日確認)。ビットバンク・ビットトレード・マーキュリーなど金融庁の一覧に載る他社は、取扱いの今の状況を公式ページで確かめられなかったため、表に入れていません
SUIを国内で扱う会社は、使い方で選べます。
- ✔ GMOコインは、取引所(板)でSUIを売買でき、最小注文が0.1 SUIから
- ✔ SBI VCトレードは、販売所でSUIを買え、持っているだけで使えるステーキングの案内がある
- ✔ コインチェックは、取引所での手数料の表示が0.000%
- ✔ いずれも金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者
暗号資産の取引についてのご注意
GMOコイン株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00006号)、SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00011号)、コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
金融庁の一覧で、SUIを取扱い対象にしている会社を見つけ、各社の取扱銘柄ページで、今も売買できるか、販売所か取引所(板)か、ステーキングがあるかを確かめます。
送るときは先に確かめる
ほかの会社やウォレットへ送る予定があるときは、送り元が出庫に対応しているか、送り先がSUIの入金に対応しているか、どのネットワークで送るのかを先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。ステーキングの報酬の考え方はステーキングの税金の記事、全体の考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■スイについてよくある質問
Q. SUIとSuiは同じものですか?
A. 同じではありません。「Sui」はブロックチェーンの名前で、「SUI」はそのチェーンの手数料とステーキングに使うコインの名前です。
Q. SUIの発行枚数は?
A. 公式ドキュメントでは、総供給の上限は100億SUIです。CoinGeckoの流通量は、約41.2億SUIです。
Q. スイはどこの国の通貨ですか?
A. 読んだ公式の資料からは、開発元の所在地を確かめられませんでした。SUIは特定の国が発行する通貨ではありません。
Q. スイの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。流通量が上限に向かってロック解除で増えていくこと、ステーキングの補助金が長期的になくなる設計であること、試験の数字ではなく実際の利用がどう推移するか、です。2030年などの価格は、当サイトでは予想していません。
Q. スイは「オワコン」ですか?
A. そう言い切れる材料も、言い切れない材料も、公式の資料からは確かめられません。確かめられるのは、この1年で値段が約6割下がったことです。
Q. スイの最高値はいくら?
A. CoinGeckoの円建てでは、2025年1月6日の約841円です。
Q. SUIのステーキングは、国内でできますか?
A. SBI VCトレードが、SUIをステーキングの対象に載せています。条件と報酬の実績は毎月変わるため、利用する前に公式ページで確かめます。
Q. 販売所と取引所(板)では、何が違いますか?
A. 販売所は会社が示す値段で買う方法で、手数料が無料でも、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。取引所(板)は利用者どうしで売買する方法で、自分で値段を決めて注文を出せます。
■【まとめ】スイは、ネットワークとコインを分け、解除の量を意識して読む
SUIは、Suiブロックチェーンの手数料とステーキングのコインです。上限は100億SUIで、流通量は約41%にとどまり、残りは決められたスケジュールで市場に出ていきます。ステーキングの報酬は、補助金から取引の手数料中心へ移っていく設計です。値段はこの1年で約61.1%下がっているため、持つ場合は、大きく動いても暮らしに響かない範囲にとどめます。
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SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00011号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月28日取得)、仕組みと発行・ステーキングはSuiの公式ドキュメント(2026年10月28日確認)、取扱いは金融庁の資料とGMOコイン・SBI VCトレード・コインチェックの公式ページによります(2026年10月28日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
