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XRP(リップル)は、送金や資産の交換に使われるブロックチェーン「XRP Ledger(XRPL)」のコインです。最初に1,000億XRPが作られ、そのうち800億XRPがRipple社に渡されました。2017年には550億XRPがエスクローに預けられ、少しずつ市場に出る形になっています。この記事では、将来性を考える材料になる「仕組み・発行・裁判の経緯」を公式の資料で順に読み、そのあとで値動きと国内の取扱いを確かめます。
■XRP(リップル)とは?XRP LedgerとRipple社の関係
XRPLの公式ドキュメントは、XRP Ledgerを「独自のデジタル通貨を使う、分散型のブロックチェーン」と説明しています。XRPの説明ページによると、2012年9月に、作った人たちが800億XRPをRipple社に渡しました。Ripple社がXRP Ledgerの開発を進めることの引き換えで、残りの200億XRPは創設者に渡ったと図で示されています。
同じページには、Ripple社がXRPを売ったり、XRPの市場を強くし、ネットワークの流動性を高めるために使ったり、周辺の開発を後押しするために使ってきたことも書かれています。コインの配分に、特定の会社が大きく関わってきた点は、他の多くのコインと違う特徴のひとつです。
■XRPの仕組みは?80%の合意と、数秒で閉じる台帳
XRP Ledgerは、ビットコインのようなマイニング(計算競争)ではなく、検証役(バリデーター)の合意で台帳を進めます。公式ドキュメントによると、各参加者は自分が信頼するバリデーターのリスト「UNL(Unique Node List)」を持ちます。信頼するバリデーターの十分な数が、取引の集まりとその結果に同意すると、台帳は「検証済み」になり確定します。意見が割れたときは、バリデーターが提案を直して、何回かのラウンドで合わせていきます。
公式は、信頼するバリデーターのうち不具合のあるものが20%未満なら合意は止まらず、無効な取引を確定させるには80%を超えるバリデーターが結託する必要がある、と説明しています。20%を超えて80%未満が不具合のときは、ネットワークの進行が止まります。入門のページには「80%のバリデーターが同意したとき」に新しい台帳ができる、とあります。
台帳が閉じる間隔は、公式ドキュメントのページによって書き方が違います。入門のページは合意に「4〜6秒」、分散型取引所のページは「およそ3〜5秒ごと」としています。当サイトは、数秒単位という書き方にとどめます。
誰を信頼するか。標準のUNLを出しているのは誰?
公式ドキュメントによると、標準の設定は2つのリストを使い、1つはXRP Ledger Foundation、もう1つはRipple社が公開しています。2つはたいてい、よく似ているか同じ内容です。リストに載るバリデーターは、同時に故障したり結託したりしにくいよう、独立した運営者で、別々の場所で動かすのが望ましいとされています。標準のリストに載るバリデーターの数は、読んだページには書かれていませんでした。
ゆうと
仕様の変更は、どう決まる?
公式ドキュメントによると、新しい機能は「アメンドメント」として、信頼されたバリデーターの80%を超える支持が2週間続いたときに有効になります。支持が80%以下に落ちると、2週間の数え直しになります。一度有効になったものを無効にするには、新たなアメンドメントが必要です。個々のサーバーが、自分だけで有効にしたり無効にしたりすることはできません。
手数料はいくら?
公式ドキュメントによると、標準的な取引の最低コストは10ドロップです。基本データ型のページで、100万ドロップが1 XRPと定められているので、10ドロップは0.00001 XRPです。今の値段で換算すると約0.002円にあたります。混雑しているときはコストが上がります。
このコストは、誰にも支払われません。公式は「XRPは取り戻せない形で破棄される」と書いています。取引のたびにXRPがわずかに減っていく仕組みです。
アカウントに必要な準備金はいくら?
公式ドキュメントによると、メインネットの基本準備金は1アカウントにつき1 XRP、持ち物(オブジェクト)ごとの準備金は0.2 XRPです。準備金は他の人に送れません。アカウントを削除すると、一部のXRPを取り戻せます。金額は、バリデーターの投票で変わることがあります。
■XRPの発行枚数は?1,000億枚と、エスクローの550億XRP
XRPの説明ページによると、XRPは作られた時点で1,000億枚ありました。公式は、2017年にRipple社が550億XRPをエスクローに入れ、市場に出る量が予測しやすく増えるようにした、と説明しています。エスクローから少しずつ解放される、という説明です。ページには、解放の細かいスケジュールや今の残高は書かれていません。
公式ドキュメントとCoinGeckoに書かれた供給の数字
| 作られた枚数(作成時) | 1,000億XRP |
|---|---|
| 2012年9月にRipple社へ | 800億XRP |
| 2017年にエスクローへ | 550億XRP |
| CoinGeckoの最大供給 | 1,000億XRP |
| CoinGeckoの総供給 | 約999.9億XRP(99,985,589,443 XRP) |
| CoinGeckoの流通量 | 約633.5億XRP(総供給の63.4%) |
出典:XRPL公式「What is XRP?」とCoinGecko(2026年10月27日15時40分ごろ取得)
CoinGeckoの総供給は最大供給より約1,441.056万XRP少なくなっています。取引コストが破棄される仕組みと関係している可能性がありますが、CoinGeckoの表示から内訳までは確かめられていません。流通量と総供給の差は約366.3億XRPで、エスクローに預けられている分などが含まれると考えられます。ただ、この差の中身も公式の資料では確かめられていません。
■XRPは何に使われる?分散型取引所・トークン・エスクロー
XRP Ledgerには、分散型取引所(DEX)が最初から組み込まれています。公式ドキュメントは、2012年の稼働開始から動いている「おそらく世界で最も古い分散型取引所」だと説明しています。取引は注文板(オーダーブック)方式で、売買の注文は台帳が閉じるときに約定します。公式は、高頻度取引には向かないと書いています。
2つのトークンを交換するとき、間にXRPをはさむと条件が良くなる場合は、自動でXRPを経由する「オートブリッジ」が働きます。これが、XRPを「橋渡しの通貨」として使う仕組みの一つです。
AMM(自動マーケットメイカー)も使えます。ひとつのAMMは2つの資産のプールを持ち、片方だけがXRPでもかまいません。流動性を預けた人はLPトークンを受け取り、取引手数料の率は預けた人の投票で0〜1%の間に決まります。ただし公式は、取引にAMMは必須ではないとしています。
XRP以外のトークンは、トラストラインという仕組みで記録されます。発行者と保有者の間の関係を、通貨ごとに台帳に残すものです。公式は、トークンが発行者を通じて動く「リップリング」が、設定を間違えると望ましくない動きを起こすこともある、と注意しています。
エスクローは、XRPやトークンを、決めた条件がそろうまで台帳の中で預かる機能です。時間だけで開く形、条件の証明が要る形、その組み合わせがあります。時間が来たら、誰でも解放の手続きができます。NFTも台帳に組み込まれていて、発行者は売値に対する割合の「譲渡手数料」を設定できます。
■SEC(米証券取引委員会)との裁判は、どうなった?
SECの公式リリースによると、SECは2020年12月22日にRipple社などを相手取って訴えました(ニューヨーク南部地区連邦地裁、事件番号1:20-cv-10832)。地裁の最終判決は、Ripple社に125,035,150ドルの民事制裁金を課し、証券法の登録の規定に違反することを禁じる差止めを含んでいます。
2025年8月7日、SECは、控訴審(第2巡回区控訴裁)にあった双方の控訴を取り下げる共同の書面を出しました。リリースには「最終判決は有効なまま」とあります。つまり、地裁の判決の内容がそのまま残る形で、裁判が終わりました。
ゆうと
■XRPの弱みと注意点は?
■XRPのチャートは?1年で約5割下げた
チャート:TradingView(COINBASE:XRPUSD)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約27.6%下がっています。XRPの下げはその1.8倍です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲 |
|---|---|
| 2025年11月 | 305〜390円 |
| 2025年12月 | 285〜341円 |
| 2026年1月 | 270〜369円 |
| 2026年2月 | 191〜257円 |
| 2026年3〜4月 | 210〜245円 |
| 2026年5月 | 207〜235円 |
| 2026年6月 | 169〜213円 |
| 2026年7月 | 169〜187円 |
| 2026年8月 | 158〜242円 |
| 2026年9月 | 199〜247円 |
| 2026年10月(27日まで) | 203〜240円 |
XRPの月別の日次の値(CoinGecko・円建て・日本時間9時ごろ。2026年10月27日15時40分ごろ取得)
8月17日に約158円まで下がった値は、9月23日ごろに約247円まで上がり、10月26日には約203円に戻っています。こうした上下の理由は、当サイトでは確かめられていないため書いていません。
■XRPの最高値はいくら?今の値段との距離
CoinGeckoの円建ての記録では、過去最高値は2025年7月17日の約542円です。今の値段は、そこから約62%低い水準で、最高値に並ぶには今の約2.6倍の値段が要ります。
■XRPはどこで買える?国内の取扱い
GMOコインは、取引所(板)でXRPを扱っています。取引手数料はMaker −0.01%・Taker 0.05%、最小の注文数量は1 XRP、1回の最大注文数量は100,000 XRPです。ビットバンクも、手数料のページにXRP/JPYの板があり、手数料はMaker −0.02%・Taker 0.12%、XRPの出金手数料は0.1 XRPです。
コインチェックは、取引所(板)でXRPを扱い、手数料はMaker・Takerとも0.000%です。取扱い暗号資産の終値一覧にもXRPがあります。SBI VCトレードは、取扱暗号資産にXRPがあり、サービス概要では現物の販売所と取引所の両方が示されています。出庫は1回あたり10〜1,000,000 XRPで、取引所の最大発注数量は200,000 XRPです。
| 業者 | XRPの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| コインチェック | 取引所(板)・販売所 | 公式サイト › |
| GMOコイン | 取引所(板)・販売所 | 公式サイト › |
| ビットバンク | 取引所(板) | 公式サイト › |
| SBI VCトレード | 取引所・販売所 | 公式サイト › |
XRPを扱う国内の登録業者のうち、4社の扱いを掲載(2026年10月27日に公式ページで確認)。金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)には、ほかにもXRPを取扱い対象に載せる業者があります
コインチェックなら、XRPを板で売買できます。
- ✔ 取引所(板)の手数料は、Maker・Takerとも0.000%
- ✔ 販売所でも扱っているので、板の使い方に慣れるまで販売所から試すこともできる
- ✔ ほかの銘柄も、同じ取引所(板)で扱っている
暗号資産の取引についてのご注意
コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
上の表の会社から選び、販売所か取引所(板)か、最小の取引数量を各社の公式ページで見比べます。
送るときは先に確かめる
ほかの会社やウォレットへ送る予定があるときは、送り元が出庫に対応しているか、送り先がXRPの入金に対応しているかを、先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■XRPについてよくある質問
Q. XRPの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。分散型取引所やトークンなど、XRP Ledger上の機能が実際に使われていくか、エスクローの解放と会社の売却が供給にどう影響するか、標準のUNLの運営がどう変わるか、です。価格の先行きは、当サイトでは予想していません。
Q. XRPの発行枚数は?
A. 作成時に1,000億XRPが作られました。CoinGeckoの総供給は約999.9億XRPで、最大供給は1,000億XRPです。
Q. リップルとXRPは同じものですか?
A. XRPはXRP Ledgerのコインの名前で、Rippleは会社の名前です。「リップル」はコインの通称として使われることもあります。会社は、XRPの一部を持ち、売ってきたと公式が説明しています。
Q. XRPの最高値はいくら?
A. CoinGeckoの円建てでは、2025年7月17日の約542円です。
Q. XRPのチャートは、どこで見られますか?
A. この記事の上のほうに、米ドル建てのチャートがあります。円建ての値は、CoinGeckoや各社の画面で確かめられます。
Q. 販売所と取引所(板)では、何が違いますか?
A. 販売所は会社が示す値段で買う方法で、手数料が無料でも、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。取引所(板)は利用者どうしで売買する方法で、自分で値段を決めて注文を出せます。
■【まとめ】XRPは、台帳の仕組みと配分の経緯を押さえる
XRPは、80%の合意で進むXRP Ledgerのコインです。最初の1,000億XRPのうち800億XRPがRipple社に渡り、550億XRPが2017年にエスクローへ預けられました。SECとの裁判は、2025年8月に双方の控訴が取り下げられて終わっています。値段はこの1年で約48.8%下がっているため、持つ場合は、大きく動いても暮らしに響かない額の範囲で考えるのが一案です。
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コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月27日15時40分ごろ取得)、仕組みと発行はXRPLの公式ドキュメント、裁判はSECの公式リリース、取扱いは金融庁の資料とコインチェック・GMOコイン・ビットバンク・SBI VCトレードの公式ページによります(2026年10月27日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
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