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ライトコイン(LTC)は、2011年10月13日に公開された、ビットコインから派生した暗号資産です。発行の上限は8,400万LTCで、7,776万LTC(上限の92.6%)がすでに出回っています。この記事では、仕組みと発行の予定を公式の資料で読み、2026年に起きたMWEB(プライバシー機能)の脆弱性の事故も含めてリスクを整理し、そのあとで値動きと国内の取扱いを確かめます。
■ライトコイン(LTC)とは?誰がいつ作ったのか
Litecoin Foundationの記事によると、リー氏は2011年10月にBitcoinTalk(掲示板)でLitecoinを発表し、「ビットコインの軽い版」という位置づけを打ち出しました。公開は2011年10月13日で、ソースコードと実行ファイルは4日前に公開され、開始の日時もコミュニティの投票で決めた、と説明されています。最初のブロックには、2011年10月5日付のニューヨーク・タイムズの見出しが刻まれています。
運営の面では、同じ記事は、2017年にシンガポールで非営利団体のLitecoin Foundationが設立されたと説明しています。同じ記事は、財団はブロック報酬の半減の時期などの発行には関われず、これらはコードに最初から書かれている、とも述べています。ソフトウェアの開発は、GitHubのlitecoin-projectで公開されています(MITライセンス)。
■ビットコインとどう違う?ブロック時間と上限、マイニングの方式
Litecoin Foundationの学習ページは、ビットコインとの違いを数字で並べています。
| 項目 | ライトコイン | ビットコイン |
|---|---|---|
| 発行の上限 | 8,400万 | 2,100万 |
| ブロックの間隔 | 約2.5分 | 約10分 |
| 難易度の調整 | 504ブロックごと(約3.5日) | 2,016ブロックごと(約14日) |
| 報酬の半減 | 84万ブロックごと(約4年) | — |
| マイニングの方式 | Scrypt | SHA256 |
Litecoin Foundation「Bitcoin vs Litecoin」より。ビットコイン側の半減の間隔は、同ページに数字がないため空欄にしています
同じ学習ページは、Scryptを、SHA256よりメモリを多く使う方式だと説明しています。初期のライトコインでは、ビットコインの専用機が使えない方式にすることで、グラフィックボードを持つ採掘者を集める狙いがあった、と述べています。
ゆうと
■ライトコインの発行枚数は?上限8,400万と半減期
上限は8,400万LTCで、ブロック報酬は約4年ごとに半分になります。財団の記事によると、2023年8月2日の3回目の半減で報酬は12.5LTCから6.25LTCになり、次の4回目は2027年7月下旬の予定で、報酬は3.125LTCになります。半減は2142年ごろまで続き、そのときに上限の8,400万LTCがすべて出回る、とも書かれています。
発行枚数の数字(上限と半減は財団、流通量はCoinGecko)
| 上限 | 8,400万LTC |
|---|---|
| 流通量 | 約7,776万LTC(上限の92.6%) |
| 上限との差 | 約624万LTC |
| 今のブロック報酬 | 6.25LTC(次の半減は2027年7月下旬の予定で3.125LTC) |
| 1日の新規発行(当サイトの計算) | 約3,600LTC(6.25LTC×1日576ブロック) |
出典:財団の学習ページ、財団の記事、CoinGecko(2026年10月27日9時56分取得)。1日の新規発行は、ブロックが2.5分ごとにできると仮定した当サイトの計算です
この計算を1年に直すと、新しく出回る分は約131.4万LTCで、今の流通量の約1.7%です。実際のブロックの間隔は一定ではないため、おおよその目安です。半減のたびにこの量は半分になっていきます。
■MWEBとは?ライトコインのプライバシー機能
財団の学習ページによると、MWEB(MimbleWimble Extension Blocks)は、ライトコインに任意で使えるプライバシーとデータ圧縮の層を足す仕組みです。コインを、同じ採掘者が守る別のブロックの流れ(拡張ブロック)に移すと、取引の内容が外から見えにくくなります。入れる操作を「ペグイン」、通常のアドレスへ戻す操作を「ペグアウト」と呼びます。
財団の記事は、MWEBが2022年5月から使えるようになったと説明しています。ソフトフォーク(古いソフトとも互換のある更新)で導入され、使うかどうかは利用者が選べます。
ゆうと
■2026年のMWEBの事故とは?何が起き、どう収まったか
Litecoin Foundationは、2026年4月28日に事後報告を公開しました。2026年3月と4月に、MWEBの検証にまつわる2つの事故があった、という内容です。
| 時期 | 起きたこと | 収まり方(報告の説明) |
|---|---|---|
| 2026年3月 | MWEBの入力の検証に欠陥があり、ブロックの高さ3,073,882で、85,034.47285734LTCが不正にMWEBから引き出された | 開発者が採掘者と調整して追加の悪用を防ぎ、引き出された分を凍結。相手が協力し、報奨金850LTCを除いて返還された |
| 2026年4月 | 同じ手口の再度の試みで、更新済みの採掘ノードが止まり、更新していない採掘者が13ブロックぶんの無効なチェーンを伸ばした | 更新済みの採掘者が有効なチェーンに合わせ、13ブロックは取り消された。Litecoin Core 0.21.5.4で対処 |
Litecoin Foundation「MWEB Security Incident Postmortem」(2026年4月28日)
報告は、3月の事故では「利用者の資金の確定した損失はなかった」としています。4月の事故では、取り消された無効なブロックの取引が先に処理されたため、外部のサービスが影響を受けました。報告は、スワップの仕組みを持つNEAR IntentsとTHORChainを挙げ、最終的な損失額はまだ集計中だと述べています。
原因として、報告は「MWEBの入力が持つ情報と、実際の出力が一致しているかの確認が、ブロックをつなぐ処理で十分でなかった」と説明しています。根本の欠陥は直され、GitHubのリリースでは、0.21.5.4(2026年4月26日)のあとも、0.21.5.5(5月6日)、0.21.5.6(8月2日)、0.21.5.8(9月12日)が公開されています。
■ライトコインの弱みと注意点は?
■ライトコインはどんな場面で使われてきた?歴史の節目
財団の記事は、ライトコインを「ビットコインの補完」と位置づけ、新しい技術を先に試す場として使われてきたと説明しています。主な節目は次のとおりです(いずれも財団側の説明で、当サイトが外部の原文で裏づけたものではありません)。
| 時期 | 内容(財団の記事の説明) |
|---|---|
| 2011年10月13日 | ライトコインの公開 |
| 2014年9月11日 | ドージコインがAuxPoWを採用し、合併採掘が始まる |
| 2017年5月10日 | ライトコインで最初のSegWit取引 |
| 2020年10月21日 | 米国のPayPalが、顧客にライトコインの売買・保有を可能にすると発表 |
| 2022年5月 | MWEBが使えるようになる |
| 2023年8月2日 | 3回目の半減(報酬12.5LTC→6.25LTC) |
Litecoin Foundation「15 Years of Litecoin & 15 Milestones」(2026年10月13日)より抜粋
■ライトコインのチャートは?1年で約41%動いた
チャート:TradingView(COINBASE:LTCUSD)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約27.1%下がっています。ライトコインの動きはその1.5倍です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲 |
|---|---|
| 2025年10月(28日〜) | 14,365〜15,187円 |
| 2025年11月 | 12,871〜16,979円 |
| 2025年12月 | 11,714〜13,397円 |
| 2026年1月 | 10,117〜13,145円 |
| 2026年2月 | 7,986〜9,344円 |
| 2026年3月 | 8,314〜9,304円 |
| 2026年4月 | 8,353〜9,009円 |
| 2026年5月 | 8,222〜9,494円 |
| 2026年6月 | 6,611〜8,305円 |
| 2026年7月 | 6,811〜7,821円 |
| 2026年8月 | 6,958〜8,446円 |
| 2026年9月 | 7,752〜11,425円 |
| 2026年10月(〜27日) | 8,886〜11,147円 |
ライトコインの月別の日次の値(CoinGecko・円建て・日本時間9時ごろ。2026年10月27日9時56分取得)
直近では、9月26日の約11,409円(日次の値)から、10月26日の約8,886円まで下がりました。
■ライトコインの最高値はいくら?今の値段との距離
CoinGeckoの円建ての記録では、過去最高値は2021年5月の約44,666円です。今の値段は、そこから約80%低い水準で、最高値に並ぶには今の約5倍の値段が要ります。
■ライトコインはどこで買える?国内の取扱い
GMOコインは、取引所(板)でLTCを扱っています。取引手数料はMaker −0.03%・Taker 0.09%、最小の注文数量は0.1 LTC(注文の単位は0.01 LTC)、1回の最大注文数量は500 LTCです。
SBI VCトレードは、VCTRADEサービスの取扱暗号資産にLTCがあり、板の対象にも入っています(メイカー −0.01%・テイカー 0.05%、2026年10月3日確認)。ビットバンクは、手数料のページで、LTC/JPYの板をMaker −0.02%・Taker 0.12%(「2026年2月2日時点」の表)としています。暗号資産の出金手数料は0.0015 LTCです。
コインチェックは、取引所(板)の取扱銘柄(手数料のページ)にLTCは入っておらず、販売所での取扱いです(2026年10月27日確認)。
| 業者 | LTCの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 取引所(板) | 公式サイト › |
| SBI VCトレード | 取引所(板) | 公式サイト › |
| ビットバンク | 取引所(板) | 公式サイト › |
| コインチェック | 販売所 | 公式サイト › |
LTCを扱う国内の登録業者のうち、4社の扱いを掲載(GMOコインは公式ページで2026年10月27日確認、SBI VCトレード・コインチェックは2026年10月3日に取扱銘柄を確認)。金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)には、ほかにもLTCを取扱い対象に載せる業者があります
GMOコインなら、ライトコインを板で売買できます。
- ✔ 取引所(板)の手数料は、Maker −0.03%・Taker 0.09%
- ✔ 最小の注文数量は0.1 LTCで、自分で値段を決めて注文を出せる
- ✔ ビットコインやイーサリアム、カルダノなど、ほかの銘柄も同じ取引所(板)で扱っている
暗号資産の取引についてのご注意
GMOコイン株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00006号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
上の表の会社から選び、販売所か取引所(板)か、最小の取引数量を各社の公式ページで見比べます。
送るときはネットワークを合わせる
ほかの会社やウォレットへ送る予定があるときは、送り先がLTCの入金に対応しているかを、先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■ライトコインについてよくある質問
Q. ライトコインの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。次の半減(2027年7月下旬の予定)で新規の発行が半分になること、MWEBの事故のあとに修正が続いていること、決済などの使われ方が広がるかどうかです。価格の先行きは、当サイトでは予想していません。
Q. ライトコインの半減期はいつですか?
A. 財団の記事によると、次の4回目は2027年7月下旬の予定で、ブロック報酬は6.25LTCから3.125LTCになります。直近の3回目は2023年8月2日でした。
Q. ライトコインの発行枚数は?
A. 上限は8,400万LTCです。CoinGeckoの流通量は約7,776万LTCで、上限の約92.6%です。
Q. ライトコインの最高値はいくら?
A. CoinGeckoの円建てでは、2021年5月の約44,666円です。
Q. ライトコインでステーキングはできますか?
A. ライトコインはマイニング(計算によるブロックの承認)で動く方式で、ステーキングの報酬の仕組みは公式の資料に出てきません。取引所が貸し出しなどの別のサービスを出している場合は、各社の公式ページでご確認ください。
Q. 販売所と取引所(板)では、何が違いますか?
A. 販売所は会社が示す値段で買う方法で、手数料が無料でも、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。取引所(板)は利用者どうしで売買する方法で、自分で値段を決めて注文を出せます。
■【まとめ】ライトコインは上限8,400万、半減を重ねる段階
ライトコインは、2011年に公開され、上限8,400万LTCと約4年ごとの半減が最初からコードに決まっています。2026年にはMWEBの検証の欠陥による事故がありましたが、報告は欠陥が直ったと説明しています。値段はこの1年で約40.8%動いているため、持つ場合は、大きく動いても暮らしに響かない額の範囲で考えるのが一案です。
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GMOコイン株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00006号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月27日9時56分取得)、仕組みと発行・歴史はLitecoin Foundationの公式ページとGitHub、取扱いは金融庁の資料とGMOコイン・SBI VCトレード・ビットバンク・コインチェックの公式ページによります(2026年10月27日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
