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ポルカドット(DOT)は、いろいろなブロックチェーンをつなぎ、同じ安全性の仕組みを共有させる「Polkadot」のコインです。発行の上限は21億DOTで、2年ごとに新しく出る枚数が減っていくよう、投票(Referendum 1710)で決まりました。この記事では、仕組み・ステーキング・発行・ガバナンスを公式の資料で順に読み、そのあとで値動きと国内の取扱いを確かめます。
■ポルカドット(DOT)とは?いつ生まれ、何を目指すか
Parity Technologiesの沿革によると、Parity Technologiesは、2015年にEthereumの共同創設者でイエローペーパーの著者でもあるGavin Woodらが立ち上げたETHCoreが前身です。Parityはブロックチェーンをつくるためのツールキット「Substrate」を2018年に公開し、同じ沿革に「2020年:Polkadotのメインネット開始。そのあとまもなくパラチェーンのスロットが導入された」とあります。
| 年 | 出来事(Parityの沿革の記載) |
|---|---|
| 2015年 | Gavin Woodらが、のちのParityにあたる組織(ETHCore)を設立 |
| 2018年 | Substrateを公開。独自のブロックチェーンをつくるためのツールキット |
| 2020年 | Polkadotのメインネットが開始。パラチェーンのスロットは、そのあとまもなく導入 |
| 2025年 | 「Polkadot 2.0」(JAMとElastic Scaling)の公開に向けて準備中、という記載 |
Parity Technologiesの沿革の記事から当サイトが抜き出した(日付の細かい月日は同ページにありません)
■ポルカドットの仕組みは?リレーチェーンとパラチェーン
公式Wikiは、Polkadotの中心にあるチェーンを「リレーチェーン」と呼び、機能を意図的に最小限にしていると説明しています。担う役目は、ブロックの生成、データが使える状態かの確認、そしてチェーンどうしで共有する安全性(共有セキュリティ)です。
リレーチェーンには複数の「コア」があり、それぞれのパラチェーン(Polkadotにつながる独自のチェーン)が専用のコアを使います。パラチェーンは、リレーチェーンの安全性を共有します。そのため、信頼の前提になるのはリレーチェーンのバリデーター(ブロックを承認する参加者)の集まりだけで、リレーチェーンが巻き戻されれば、つながっているパラチェーンも巻き戻されます。
ゆうと
リレーチェーンにはユーザー向けの機能がありません。アカウント、残高の送金、ステーキングなどは、システムパラチェーンの「Asset Hub」(Polkadot Hubとも表記されます)に移されています。チェーンどうしのやりとりに使うメッセージの形式は「XCM」と呼ばれ、Wikiは、XCMが「運ばれる内容」、XCMPが「運ぶ仕組み」にあたると書いています。
■ポルカドットのステーキングは?ノミネーターとバリデーター
公式Wikiによると、ステーキングには、DOTをチェーン上にロックする(bonding)ことと、支持するバリデーターを選ぶ(nominate)ことの2つが要ります。バリデーターはノードを動かしてブロックを作り、ノミネーターは、自分のDOTを預けてバリデーターを支える役です。報酬は、バリデーターの手数料(コミッション)を引いたあと、ステーカーに割合に応じて分けられます。
公式Wikiに書かれたステーキングの数字
| バリデーター数の見積もり | 成熟時に約1,000(Kusamaはすでにこの水準、とWikiに記載) |
|---|---|
| 選ばれるノミネーターの数の上限 | Polkadotでは約22,500 |
| ノミネーションプールの参加 | 約1 DOTから報酬を得られるとWikiに記載 |
| 報酬の計算の単位 | 1エラ=約24時間(Polkadot)。報酬は84エラ以内に請求しないと失効 |
| インフレの配分(旧モデルの説明) | 85%が主にステーキング報酬、15%がトレジャリー |
スラッシング(不正への罰則による没収)は、バリデーターだけでなくノミネーターも対象になります。没収された分はトレジャリーに入る、とWikiは説明しています。報酬は自動では配られず、誰かが請求の手続きをする必要があり、Wikiは、その請求を「リレーチェーンではなくPolkadot Hubから行う」と書いています。
■ポルカドットの発行枚数は?上限21億と、2年ごとに減る発行
以前のPolkadotは、公式Wikiによると、年間に固定で1億2,000万DOTを新しく出す設計(上限なし)でした。これが、Referendum(住民投票)1710で変わりました。
Referendum 1710「Capped & Stepped Supply Schedule」の内容
| 総供給の上限 | 21億DOT |
|---|---|
| 新しく出す間隔 | 2年ごと |
| 1回に出す量 | 「上限までの残りの供給量の13.14%」 |
| 最初のステップ | 2026年3月14日 |
| 上限に達する年 | 2160年(提案の記載) |
| 初期の削減幅 | 「初期に発行を53.6%減らし、上限に向けてゆるやかになる」(提案の記載) |
| 投票の結果 | Executed(実施済み)。賛成81.1%・反対18.9% |
出典:Polkadot Subsquare「Referendum 1710」、Polkadot Wiki「DOT Token」。英語の原文は当サイトが訳しました
CoinGeckoの流通量は約17.09億DOTで、上限21億の81.4%にあたります。上限との差は約3.91億DOTで、新しく出る分は、この差の範囲で段階的に減っていきます(当サイトの引き算で、そのまま新しく出る枚数ではありません)。なお公式Wikiには「現在の総供給は約16億DOT」という記載もあり、取得元や時点で数字が少し違います。
上限が決まったことで、枚数が際限なく増える心配はなくなりました。ただし、これは新しく出る枚数の話で、値段を保証するものではありません。
■ポルカドットは誰が決める?OpenGovと投票の仕組み
公式Wikiによると、Polkadotのルールの変更や、トレジャリー(共同の財務)の使いみちは、DOTを持つ人の投票で決まります。この仕組みが「OpenGov」で、提案ごとに、種類(Origin)に合った「トラック」で投票が進みます。Originは15種類あり、提案には約42 DOTの預け入れが要る、とWikiにあります。
| ロック期間(コンビクション) | 票の重み |
|---|---|
| ロックなし | 0.1倍 |
| 7日 | 1倍 |
| 14日 | 2倍 |
| 28日 | 3倍 |
| 56日 | 4倍 |
| 112日 | 5倍 |
| 224日 | 6倍 |
「確信投票(Conviction voting)」。票数 = DOTの量 × 倍率(Polkadot Wiki「OpenGov」)。ロックは勝った側に投票したときに生じます
長くロックするほど票が重くなる設計で、短期の思いつきの票よりも、長く持つ人の意思が反映されやすくなっています。技術者の集まりであるFellowshipは、提案を「ホワイトリスト」に載せて、通常より短い期間で通すこともできます。
■ポルカドットの弱みと注意点は?
■ポルカドットのチャートは?1年の値動き
チャート:TradingView(COINBASE:DOTUSD)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約27.1%下がっています。ポルカドットの下げはその2.5倍です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲 |
|---|---|
| 2025年10月28日〜31日 | 442〜477円 |
| 2025年11月 | 352〜503円 |
| 2025年12月 | 264〜367円 |
| 2026年1月 | 262〜363円 |
| 2026年2〜5月 | 185〜261円 |
| 2026年6月 | 131〜189円 |
| 2026年7月 | 123〜144円 |
| 2026年8月 | 119〜149円 |
| 2026年9月 | 134〜200円 |
| 2026年10月(27日まで) | 158〜199円 |
ポルカドットの月別の日次の値(CoinGecko・円建て・日本時間9時ごろ。2026年10月27日10時ごろ取得)
9月14日の日次の値は153円でしたが、10月11日に199円まで戻し、10月26日には161円でした。こうした上下の理由は、当サイトでは確かめられていないため書いていません。
■ポルカドットの最高値はいくら?今の値段との距離
CoinGeckoの円建ての記録では、過去最高値は2021年11月4日の約6,258円です。今の値段は、そこから約97%低い水準で、最高値に並ぶには今の約39倍の値段が要ります。
■ポルカドットはどこで買える?国内の取扱い
GMOコインは、取引所(板)でDOTを扱っています。取引手数料はMaker −0.03%・Taker 0.09%、最小の注文数量は0.1 DOT、1回の最大注文数量は5,000 DOTです。販売所でも買えます。
SBI VCトレードは、VCTRADEサービスの取扱暗号資産にDOTがあり、板(取引所)の対象にも入っています(2026年10月3日確認)。板の手数料は、手数料のページで、メイカー −0.01%・テイカー 0.05%です。DOTの外への送付(出庫)には対応しています(サービス概要、2026年10月17日確認)。
ビットバンクは、手数料のページにDOT/JPYの板があり、Maker −0.02%・Taker 0.12%です。DOTの出金は0.05 DOTとあります。コインチェックでは、DOTは販売所の取扱銘柄にあり(2026年10月3日確認)、取引所(板)の取扱銘柄には入っていません。
| 業者 | DOTの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 取引所(板)・販売所 | 公式サイト › |
| SBI VCトレード | 取引所(板)・販売所 | 公式サイト › |
| ビットバンク | 取引所(板) | 公式サイト › |
| コインチェック | 販売所 | 公式サイト › |
DOTを扱う国内の登録業者のうち、4社の扱いを掲載(各社の公式ページで2026年10月27日確認。コインチェックの販売所は2026年10月3日確認)。金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)には、ほかにもDOTを取扱い対象に載せる業者があります
GMOコインなら、ポルカドットを板で売買できます。
- ✔ 取引所(板)の手数料は、Maker −0.03%・Taker 0.09%
- ✔ 最小の注文数量は0.1 DOTで、自分で値段を決めて注文を出せる
- ✔ カルダノやチェーンリンクなど、ほかの銘柄も同じ取引所(板)で扱っている
暗号資産の取引についてのご注意
GMOコイン株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00006号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
上の表の会社から選び、販売所か取引所(板)か、最小の取引数量を各社の公式ページで見比べます。
送るときはネットワークを合わせる
ほかの会社やウォレットへ送る予定があるときは、送り先がDOTの入金に対応しているかを、先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■ポルカドットについてよくある質問
Q. ポルカドットの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。2年ごとの段階で、新しく出るDOTが予定どおり減っていくか、パラチェーンがコアタイムを買って使われ続けるか、OpenGovの投票で、ルールの変更や財務の使いみちが実際に決まっていくか、です。価格の先行きは、当サイトでは予想していません。
Q. ポルカドットの発行枚数は?
A. 上限は21億DOTで、Referendum 1710で決まりました。CoinGeckoの流通量は約17.09億DOTで、上限の約81.4%です。
Q. ポルカドットは「オワコン」ですか?
A. 当サイトは、価値の有無を決めつけることはしません。確かめられる事実は、この1年でビットコインより大きく下がったこと(−66.7%)と、発行の上限が決まり、メインネットの開始から開発が続いていることです。使われ方は、本文のコアタイムとパラチェーンの節で見られます。
Q. ポルカドットのステーキングは国内でできますか?
A. ネットワーク上のステーキングは、ウォレットなどからDOTをロックして行います。国内の取引所での扱いは、各社の公式ページでご確認ください。ステーキング報酬の税金の考え方は、ステーキングとエアドロップの税金の記事にまとめています。
Q. 販売所と取引所(板)では、何が違いますか?
A. 販売所は会社が示す値段で買う方法で、手数料が無料でも、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。取引所(板)は利用者どうしで売買する方法で、自分で値段を決めて注文を出せます。
■【まとめ】ポルカドットは、上限が決まり、発行が減っていく段階
ポルカドットは、リレーチェーンの安全性を、つながる複数のチェーンで共有する仕組みのコインです。以前は上限がありませんでしたが、投票(Referendum 1710)で上限21億DOTと、2年ごとに減る発行が決まりました。流通量は上限の81.4%で、値段はこの1年で約66.7%下がっているため、持つ場合は、大きく動いても暮らしに響かない額の範囲で考えるのが一案です。
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SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00011号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月27日10時ごろ取得)、仕組み・発行・ガバナンスはPolkadot Wiki・Polkadot Subsquare(Referendum 1710)・Parity Technologiesの公開ページ、取扱いは金融庁の資料と各社の公式ページによります(2026年10月27日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
