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ステラルーメン(XLM)は、送金や通貨の交換に向けて作られたブロックチェーン「Stellar」のコインです。XLMは最初に1,000億枚が作られ、2019年に約554億XLMが誰も動かせない形で取り除かれました。今の総供給は約500億XLMで、CoinGeckoの流通量はそのうち70.5%です。この記事では、将来性を考える材料になる「仕組み・発行・使われ方」を公式の資料で順に読み、そのあとで値動きと国内の取扱いを確かめます。
■ステラルーメン(XLM)とは?Stellarと財団の関係
Stellarの公式サイトは、Stellarを「パブリックなブロックチェーン」と紹介しています。ネットワークの成長と開発を担うのは、非営利団体のStellar Development Foundation(SDF)です。公式サイトによると、SDFはネットワークの戦略、資金提供、提携、オープンソースのツールの開発を担い、年次のロードマップの進み具合も公開しています。
SDFのページは、財団の使命を「ブロックチェーン技術で、世界の金融システムへの公平なアクセスをつくること」と説明しています。なお、ネットワークの稼働開始年や創設者については、今回読んだ公式ページに記載がなく、当サイトでは確かめられていません。
■ステラルーメンの仕組みは?合意と、数秒で閉じる台帳
Stellarの合意の仕組みは、Stellar Consensus Protocol(SCP)です。公式ドキュメントによると、SCPは「連合型ビザンチン合意(FBA)」の一種で、参加するStellar Coreのノード(バリデーターとも呼ばれます)が、それぞれ「どのノードを信頼して合意に加わるか」を自分で決めます。信頼するノードの組み合わせが一定の割合で合意した状態を、公式は「クォーラムスライス」と呼んでいます。
Stellarの構成の説明では、ノードが合意に達して取引を適用し、台帳(ledger)を更新する間隔は、通常5〜7秒とされています。ブロックを作る権利を、計算力やコインの預け入れ量で競う方式とは考え方が違います。
ゆうと
手数料はいくら?
公式ドキュメントによると、手数料の最低額は1つの操作あたり100ストループ(0.00001 XLM)です。1 XLM=1,000万ストループです。台帳の容量を超える混雑のときは、高い手数料を示した取引が優先され、通常の混雑がなければ最低額を払います。
スマートコントラクトの取引には、これに加えて「リソース手数料」がかかります。宣言した計算量やストレージの量から計算され、使った量が宣言より少なくても、一部の例外を除いて返金されません。
最小残高はいくら?
アカウントを持つには、最小残高が要ります。公式ドキュメントによると、1つの「基本準備金(base reserve)」は0.5 XLMで、アカウントは常に2つ分、つまり現在は1 XLMを持っている必要があります。トラストライン、注文、署名者などを足すたびに、0.5 XLMずつ必要な残高が増えます。
■ステラルーメンの発行枚数は?2019年の約554億XLMの焼却
Stellarの公式ドキュメントによると、XLMはネットワークの稼働時に1,000億枚が作られました。その後、年1%の「ネットワーク・インフレ」が約5年間続き、2019年10月28日にバリデーターの投票で終わりました。インフレで増えた分は約54.4億XLMです。
2019年11月4日には、SDFが約554.4億XLMを、署名者のいないアドレスに送りました。公式は、これらの資金は「アクセスできず、ルーメンの供給から永久に取り除かれた」と説明しています。
公式ドキュメントに書かれた供給の数字
| 最初の供給 | 1,000億XLM |
|---|---|
| インフレで増えた分 | 約54.4億XLM(5,443,902,087 XLM) |
| 2019年11月4日に取り除かれた分 | 約554.4億XLM(55,442,115,247 XLM) |
| 総供給(2026年7月21日時点) | 約500億XLM(50,001,786,839.9 XLM) |
出典:Stellar Docs「Lumens」。総供給は、Dashboard APIの2026年7月21日時点の値
最初の供給にインフレ分を足し、焼却分を引くと、公式の総供給とぴったり合います。当サイトの計算では、焼却は、最初の供給とインフレ分の合計の約53%にあたります。
上限について、公式ドキュメントは明示的な上限の数値を示していません。CoinGeckoの流通量は約352.3億XLMで、総供給の約70.5%です。総供給との差が何にあたるのかは、公式の資料では確かめられていません。
■ステラルーメンは何に使われる?アンカーと分散型取引所
Stellarで法定通貨や資産を扱うときの入り口が「アンカー」です。公式ドキュメントは、アンカーを、従来の金融の仕組みとStellarを結ぶ入出金の窓口と説明し、多くは金融機関やフィンテック企業が運営するとしています。利用者が預けた通貨に見合うトークンを、アンカーがStellar上で送り、出金のときは、トークンを実物の資産と引き換えます。
アンカーとウォレットなどがやり取りするための標準仕様が、SEP(Stellar Ecosystem Proposals)です。たとえばSEP-24は、アンカーがホストする画面で、利用者が情報を入力して入出金する方法を定めています。
Stellarのプロトコルには、分散型取引所(SDEX)も組み込まれています。公式ドキュメントによると、SDEXは注文板(オーダーブック)で動き、直接の注文板がない資産の組み合わせでは、複数の取引をつなぐ「パス支払い」で交換します。プロトコルに組み込まれたAMM(流動性プール)もあり、取引手数料は0.30%です。
XLM以外の資産を受け取るには、トラストラインの設定が必要です。XLMだけは、発行者もトラストラインも要りません。
スマートコントラクトの基盤は「Soroban」です。公式ドキュメントによると、Rustで書いたプログラムをWebAssemblyにして動かします。現時点でサポートされている言語はRustのみです。
なお、公式の紹介ページは、2015年以降に数百億の操作を処理してきたと説明しています。この数字は公式の自己申告で、当サイトでは検証していません。
■ステラルーメンの弱みと注意点は?
■ステラルーメンのチャートは?1年で約5割下げた
チャート:TradingView(COINBASE:XLMUSD)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約27.1%下がっています。ステラルーメンの下げはその1.7倍です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲 |
|---|---|
| 2025年11月 | 36〜47円 |
| 2025年12月 | 33〜40円 |
| 2026年1月 | 31〜40円 |
| 2026年2〜4月 | 23〜31円 |
| 2026年5月 | 23〜41円 |
| 2026年6月 | 28〜42円 |
| 2026年7月 | 28〜33円 |
| 2026年8月 | 25〜32円 |
| 2026年9月 | 27〜37円 |
| 2026年10月(27日まで) | 26〜36円 |
ステラルーメンの月別の日次の値(CoinGecko・円建て・日本時間9時ごろ。2026年10月27日9時55分ごろ取得)
9月11日に約27円だった値は、10月1日に約36円まで上がり、10月25日には約27円に戻っています。こうした上下の理由は、当サイトでは確かめられていないため書いていません。
■ステラルーメンの最高値はいくら?今の値段との距離
CoinGeckoの円建ての記録では、過去最高値は2018年1月2日の約99円です。今の値段は、そこから約73%低い水準で、最高値に並ぶには今の約3.7倍の値段が要ります。
■ステラルーメンはどこで買える?国内の取扱い
GMOコインは、取引所(板)でXLMを扱っています。取引手数料はMaker −0.03%・Taker 0.09%、最小の注文数量は1 XLM、1回の最大注文数量は50,000 XLMです。販売所でも買えます。ビットバンクも、手数料のページにXLM/JPYの板があり、手数料はMaker −0.02%・Taker 0.12%です。
SBI VCトレードは、VCTRADEサービスの取扱暗号資産にXLMがあり、売買は販売所です。サービス概要の入出庫の表では、XLMの入庫は10万XLM以上の申込み制で、出庫には対応していません(出庫の表示は2026年10月17日確認)。コインチェックは、取扱い暗号資産の終値一覧にXLMがあり(2026年10月3日確認)、取引所(板)の取扱銘柄には入っていないため、販売所での取扱いです。
| 業者 | XLMの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| GMOコイン | 取引所(板)・販売所 | 公式サイト › |
| ビットバンク | 取引所(板) | 公式サイト › |
| SBI VCトレード | 販売所(出庫は非対応) | 公式サイト › |
| コインチェック | 販売所 | 公式サイト › |
XLMを扱う国内の登録業者のうち、4社の扱いを掲載(GMOコイン・SBI VCトレード・ビットバンクは2026年10月27日に公式ページで確認、コインチェックは2026年10月3日)。金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)には、ほかにもXLMを取扱い対象に載せる業者があります
GMOコインなら、ステラルーメンを板で売買できます。
- ✔ 取引所(板)の手数料は、Maker −0.03%・Taker 0.09%
- ✔ 最小の注文数量は1 XLMで、自分で値段を決めて注文を出せる
- ✔ カルダノやチェーンリンクなど、ほかの銘柄も同じ取引所(板)で扱っている
暗号資産の取引についてのご注意
GMOコイン株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00006号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
上の表の会社から選び、販売所か取引所(板)か、最小の取引数量を各社の公式ページで見比べます。
送るときは先に確かめる
ほかの会社やウォレットへ送る予定があるときは、送り元が出庫に対応しているか、送り先がXLMの入金に対応しているかを、先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■ステラルーメンについてよくある質問
Q. ステラルーメンの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。アンカーやSDEXなど、Stellar上の入出金と交換が実際に使われていくか、Sorobanのスマートコントラクトが広がるか、総供給と流通量の差が将来どう扱われるか、です。価格の先行きは、当サイトでは予想していません。
Q. ステラルーメンの発行枚数は?
A. 最初に1,000億XLMが作られ、2019年に約554.4億XLMが取り除かれて、今の総供給は約500億XLMです。公式ドキュメントに、上限の数値は明示されていません。
Q. ステラルーメンの最高値はいくら?
A. CoinGeckoの円建てでは、2018年1月2日の約99円です。
Q. ステラルーメンのチャートは、どこで見られますか?
A. この記事の上のほうに、米ドル建てのチャートがあります。円建ての値は、CoinGeckoや各社の画面で確かめられます。
Q. 販売所と取引所(板)では、何が違いますか?
A. 販売所は会社が示す値段で買う方法で、手数料が無料でも、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。取引所(板)は利用者どうしで売買する方法で、自分で値段を決めて注文を出せます。
■【まとめ】ステラルーメンは決済の仕組みと、供給の経緯を押さえる
ステラルーメンは、アンカーとSDEXで入出金と交換を担うStellarのコインです。インフレは2019年に終わり、同じ年に約554.4億XLMが取り除かれました。値段はこの1年で約45.6%下がっているため、持つ場合は、大きく動いても暮らしに響かない額の範囲で考えるのが一案です。
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GMOコイン株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00006号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月27日9時55分ごろ取得)、仕組みと発行はStellarの公式サイト・公式ドキュメント、取扱いは金融庁の資料とGMOコイン・ビットバンク・SBI VCトレード・コインチェックの公式ページによります(2026年10月27日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
