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ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月1日にビットコインから分かれてできた暗号資産で、ブロックの大きさを広げて、手数料を下げることを目指しています。発行の上限はビットコインと同じ2,100万BCHで、うち約2010.9万BCH(約96%)がすでに出ています。この記事では、ビットコインとの違い、分裂の経緯、半減期、手数料の実測、1年で約44.5%下がったチャート、国内の取扱いを、公式の資料と数字で整理しました。確かめられなかった点は、そのように書いています。
■ビットコインキャッシュとビットコインの違いは?
| 比べるところ | ビットコイン(BTC) | ビットコインキャッシュ(BCH) |
|---|---|---|
| 生まれた時期 | 2009年に稼働 | 2017年8月1日にBTCから分裂 |
| 発行の上限 | 2,100万BTC | 2,100万BCH |
| 採掘の方式 | SHA-256のプルーフ・オブ・ワーク | 同じ(SHA-256のプルーフ・オブ・ワーク) |
| ブロックの大きさ | ブロックを小さく保ち、決済の土台にする考え方 | 分裂のとき8MB以上に拡大。2024年からは需要に応じて動く方式 |
| 公式の自己紹介 | — | 「ピア・ツー・ピアの電子キャッシュ」。手数料は1セント未満、確認は数分と案内 |
bitcoincash.org(BCHの公式サイト)、分裂時の仕様書(UAHF)にもとづく整理。ビットコイン側の欄は、公式サイトの歴史の説明にある「ブロックを小さく保ち、決済の土台にする考え」を要約したものです
つまり、2つは同じ祖先をもつ「兄弟」で、作りの根本は同じです。違いは、「ブロックを大きくして、日々の支払いに使えるようにする」か「ブロックは小さいまま、土台に徹する」かという、将来の方向の選び方にあります。
■ビットコインキャッシュはなぜ生まれた?2017年8月の分裂
bitcoincash.orgの「歴史」の説明によると、ビットコインが広がるにつれて、増える取引をどうさばくかで、コミュニティーの意見が割れました。一方は「ブロックを小さく保ち、ビットコインは決済の土台にする」、もう一方は「ブロックの中で取引を増やして、日常の電子キャッシュとして使えるようにする」という考えです。
2017年8月1日、ブロック478558でチェーンが分かれ、ビットコインキャッシュが生まれました。分裂の技術仕様書(UAHF)では、分裂のブロックが1MBより大きいこと、ノードの設定が8MB以上であることが条件にされています。
2017年8月1日
ブロック478558でチェーンが分かれ、BCHが誕生しました。
2023年
CashTokens(トークンをチェーン上で発行する仕組み)が入りました。
2024年5月15日
ブロックの上限が需要に応じて動く方式(ABLA)が有効になりました。
2025年5月15日・2026年5月15日
プログラムの処理の上限の見直しや、スクリプト機能の追加が有効になりました。
日付の出典はbitcoincash.orgと、BCHのアップグレード仕様書です。ビットコインを持っていた人にBCHが付与されたかどうかは、当時の各社の対応で決まりました。当サイトは、国内の各社の当時の対応を公式の原文で確かめていないため、ここでは書きません。
■ビットコインキャッシュの発行枚数は?半減期はいつ
bitcoincash.orgによると、BCHのプロトコルは、2,100万枚を超えて発行されないようにしています。CoinGeckoの表示では、流通量は約2010.9万BCHで、上限の約96%です。
新しく出るBCHの量は、「ブロック報酬」で決まります。BCHの技術資料によると、ブロック報酬は50BCHから始まり、21万ブロックごとに半分になります。ブロックは約10分に1つで、この計算で、報酬は50 → 25 → 12.5 → 6.25 → 3.125BCHと、4回半分になってきました。Blockchairの統計では、2026年10月28日の時点でブロックの高さは約974,880で、直近24時間に184ブロック・575BCHが新しく出ています(1ブロックあたり3.125BCH)。
次の半減期までの目安(当サイトの計算)
| 次の半減期のブロック | 1,050,000(21万の5倍) |
|---|---|
| 今のブロックの高さ | 約974,880(Blockchair・2026年10月28日) |
| 残りのブロック | 約75,120 |
| 1日144ブロック(10分に1つ)で割ると | 約522日。2028年の春ごろ |
出典:ブロックの出る間隔は、採掘の状況で前後します。直近24時間は184ブロックで、10分に1つのペースより速く、半減期の日付はずれることがあります。報酬が半分になる決まりは公式の資料で確かめましたが、日付は当サイトの計算です
ゆうと
■ビットコインキャッシュの手数料と送金の速さは?実測
公式サイトは、送金の手数料は「1セント未満」、確認は「数分」と案内しています。実際の数字を、ブロックの履歴を公開しているBlockchairの統計で見ると、直近24時間(2026年10月28日)は次のとおりでした。
直近24時間の送金(Blockchair)
| 取引の数 | 13,046件 |
|---|---|
| 手数料の中央値 | 約0.0012ドル(約0.18円) |
| 手数料の平均 | 約0.0065ドル(約1.0円) |
| 未承認の取引の待ち行列 | 15件(混雑していない状態) |
出典:ドルを円にしたのは、同じ日のCoinGeckoの価格から出した1ドル約157.6円の換算です。1日分の数字で、ネットワークの込み具合で変わります
手数料の安さは、BCHが決済向けをうたう、いちばんの根拠です。一方で、取引の数は1日に約1.3万件です。使われる量が増えたとき、この手数料が保たれるかは、これから確かめていくことになります。
■公式が進める改良は?ブロックの大きさとトークン
アップグレードの仕様書によると、BCHは毎年5月15日に、ルールの更新を入れてきました。直近3回の中身は、次のとおりです。
| 有効になった日 | 主な中身 |
|---|---|
| 2024年5月15日 | ブロックの上限を、需要に応じて動かす方式(ABLA) |
| 2025年5月15日 | プログラムの処理の上限の見直し(VM Limits)と、大きな数の計算(BigInt) |
| 2026年5月15日 | 支払い先をスクリプトで指定する形(P2S)、繰り返しの処理、関数の定義、ビット演算の復活 |
公式サイトは、複数のチームが別々のソフトを作っていて、一つのグループが決められないようにしている、と説明しています。BCHの技術資料の「最大32MB」は、ABLAが入る前の説明で、いまの上限の動き方とは違うことがあります。
■ビットコインキャッシュのチャートは?1年で約45%下落
チャート:TradingView(COINBASE:BCHUSD)
同じ1年で、ビットコインは円建てで約25.4%下がっています。BCHの下げは、その1.8倍です。月ごとの日次の値は、次のように動きました。
| 月 | 日次の値の範囲 |
|---|---|
| 2025年10月(29日から) | 83,306〜85,594円 |
| 2025年11月 | 72,551〜87,223円 |
| 2025年12月 | 81,450〜98,538円 |
| 2026年1月 | 85,653〜102,813円 |
| 2026年2月 | 72,067〜87,211円 |
| 2026年3月 | 70,106〜77,031円 |
| 2026年4月 | 67,250〜73,942円 |
| 2026年5月 | 47,774〜73,081円 |
| 2026年6月 | 30,798〜48,310円 |
| 2026年7月 | 32,460〜39,616円 |
| 2026年8月 | 32,421〜45,799円 |
| 2026年9月 | 33,657〜54,319円 |
| 2026年10月(28日まで) | 42,086〜50,448円 |
BCHの月別の日次の値(CoinGecko・円建て。2026年10月28日取得)
1月に約10.3万円だった値が、5月から6月にかけて約3.1万円まで下がり、10月28日には約4.7万円です。こうした上下の理由は、当サイトでは確かめられていないため書いていません。
■ビットコインキャッシュの最高値はいくら?今との距離
CoinGeckoの円建ての表示では、過去最高値は2017年12月の約428,738円です。今の値段は、そこから約89%低い水準で、最高値に並ぶには今の約9.1倍の値段が要ります。
■ビットコインキャッシュはどこで買える?国内の取扱い
金融庁の登録業者一覧(2026年9月1日現在)では、BCHを取扱い対象に載せている業者に、コインチェック、SBI VCトレード、GMOコイン、bitFlyer、ビットバンク(表記はBCC)の各社があります。この一覧は登録上の取扱いで、今も売買できるかは、各社の取扱銘柄ページで別に確かめます。
公式ページで確かめられたのは、次の2社です。SBI VCトレードは、BCHのサービスページで、販売所(現物)も取引所(現物)も0.0001BCHから買える、と案内しています。口座開設、口座維持、ロスカット、入金、入出庫の手数料は無料です。
コインチェックは、取引所の手数料のページにBCHを載せていて、Maker・Taker・板寄せの手数料が、いずれも0.000%と表示されています。販売所での取扱いは、読んだページでは確かめられませんでした。
GMOコインとほかの会社は、金融庁の一覧に載っていますが、当サイトが公式ページの本文を開いて確かめられなかったため、表に入れていません。SBI VCトレードのステーキングの対象銘柄(公式ページ)には、BCHは入っていませんでした。
| 業者 | BCHの扱い | 公式 |
|---|---|---|
| SBI VCトレード | 販売所・取引所とも0.0001BCHから | 公式サイト › |
| コインチェック | 取引所。手数料の表示は0.000% | 公式サイト › |
公式ページで確認できた業者のみ掲載(2026年10月28日確認)
BCHを国内で扱う会社は、使い方で選べます。
- ✔ SBI VCトレードは、販売所でも取引所でも0.0001BCH(今の値段で約5円分)から買える
- ✔ コインチェックは、取引所での手数料の表示が0.000%
- ✔ どちらも金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者
暗号資産の取引についてのご注意
SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00011号)、コインチェック株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00014号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
扱う会社を選ぶ
金融庁の一覧でBCHを取扱い対象にしている会社を見つけ、各社の取扱銘柄ページで、今も売買できるか、販売所か取引所(板)かを確かめます。
送るときは先に確かめる
ほかの会社やウォレットへ送るときは、送り先がBCHの入金に対応しているかを先に確かめます。送り方は出金・送金の記事にまとめています。
税金を考える
売買や交換で損益が出ることがあります。全体の考え方は仮想通貨の税金の記事で整理しています。
■ビットコインキャッシュが上がらないと言われる点は?弱みと注意
■ビットコインキャッシュについてよくある質問
Q. ビットコインキャッシュとビットコインは同じものですか?
A. 同じではありません。2017年8月1日にビットコインから分かれた別の暗号資産で、採掘の方式と上限2,100万枚は同じですが、ブロックの大きさの考え方が違います。
Q. ビットコインキャッシュの発行枚数は?
A. 上限は2,100万BCHです。CoinGeckoの流通量は約2010.9万BCHで、上限の約96%です。
Q. ビットコインキャッシュの半減期はいつですか?
A. 次はブロック1,050,000です。いまのペースで数えると、2028年の春ごろですが、ブロックの出る速さで前後します。
Q. ビットコインキャッシュの将来性は?
A. 公式の資料から確かめられる材料は3つです。上限2,100万枚と半減期の決まり、毎年のルール更新、使われる量が増えたときも手数料が低いままかどうか、です。2030年などの価格は、当サイトでは予想していません。
Q. ビットコインキャッシュは「オワコン」ですか?
A. そう言い切れる材料も、言い切れない材料も、公式の資料からは確かめられません。確かめられるのは、この1年で値段が約45%下がり、ビットコインより大きく下げたことです。
Q. ビットコインキャッシュのステーキングはできますか?
A. SBI VCトレードのステーキングの対象銘柄には、BCHは入っていませんでした。BCHはプルーフ・オブ・ワーク(採掘)で動くため、公式の説明にステーキングの仕組みは出てきません。
Q. 販売所と取引所(板)では、何が違いますか?
A. 販売所は会社が示す値段で買う方法で、手数料が無料でも、買値と売値の差(スプレッド)が実質の負担になります。取引所(板)は利用者どうしで売買する方法で、自分で値段を決めて注文を出せます。
■【まとめ】ビットコインキャッシュは、分裂の経緯と手数料で読む
BCHは、2017年8月にビットコインから分かれた、決済向けをうたう暗号資産です。上限は2,100万枚で、すでに約96%が出ていて、報酬は3.125BCHまで半分になってきました。手数料の安さは実測でも確かめられましたが、値段はこの1年で約44.5%下がっているため、持つ場合は、大きく動いても暮らしに響かない範囲にとどめます。
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SBI VCトレード株式会社(暗号資産交換業者 関東財務局長 第00011号)は、金融庁・財務局に登録された暗号資産交換業者で、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会の会員です。暗号資産は、日本円やドルなどの法定通貨ではありません。価格が大きく変動するため、取引によって損失が生じるおそれがあります。また、暗号資産は、受け取る側の同意がある場合に限り、代金の支払いに使うことができます。お取引の前に、各社の取引説明書などをお読みください。
※価格はCoinGecko(2026年10月28日取得)、仕組みと歴史はbitcoincash.orgとBCHのアップグレード仕様書(2026年10月28日確認)、ブロックの数と手数料の実測はBlockchair(2026年10月28日)、取扱いは金融庁の資料とSBI VCトレード・コインチェックの公式ページによります(2026年10月28日時点)。英語の原文は当サイトが訳しました。
この記事は、公表された数字・公開データ・過去の値動きをもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。暗号資産は値動きが大きく、元本を割り込むおそれがあります。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。
